今年注目された日本語版ボードゲーム2019
当サイトで、今年注目された日本語版のリリース記事をGoogle Analyticsによるページビュー数でランキングした。集計期間は昨年12月から本日まで。
- ゲスクラブ(cosaic、4月)
- シリメツレツ(メビウス、3月)
- エスノス(ケンビル、2月)
- ミスカトニック大学:禁断の蔵書(アークライト、8月)
- アンダーウォーターシティーズ(数寄ゲームズ、5月)
- 四国(グループSNE、7月)
- トランスアメリカ&ジャパン(cosaic、8月)
- ギズモ(アークライト、8月)
- ERA:剣と信仰の時代(ホビージャパン、9月)
- スライドクエスト(テンデイズ、6月)
- マッシヴ・ダークネス(アークライト、8月)
- カタン:宇宙開拓者版(ジーピー、12月)
- トランプ、トリックス、ゲーム!(数寄ゲームズ、3月)
- ヴィクトリアン・マスターマインド(グループSNE、5月)
- アンドゥ(ホビージャパン、11月)
- こねこばくはつ(ホビージャパン、2月)
- テストプレイなんてしてないよ レガシー(グループSNE、3月)
- マフィオズー(テンデイズ、3月)
- ブラックエンジェル(ホビージャパン、8月)
- カスタムヒーローズ(アークライト、1月)
今年リリースされた日本語版は約220タイトル。2010年には年間35タイトルしかなかったのに「日本語版ブーム」と呼ばれていたことを考えると隔世の感がある。しかし1週間に4タイトルのペースなので、全てを遊ぶどころか、どんなゲームなのかチェックするだけでさえ難しい。世界的にも急増傾向であることに対し、プランBゲームズのS.グラーヴェル氏は「そのうち来年まで残るのはいくつあるでしょう?」という。
選択肢が多くても、ただ消費するだけ、ルールをなぞっているだけではこの趣味は持続しない。未プレイ品を消化することが目的になっていないだろうか? また、初めての方にとっては「選択肢過多効果」といって、脳が処理できる情報量を超えると、選ぶこと自体をやめてしまうということもあるだろう。「多すぎてどれを遊んだらいいか分からない。オススメはどれですか?」
そこでボードゲーム賞などで注目されたゲームを振り返り、1回しか遊んでいなかったら再び遊んでみて、傑作と呼べるものを選別していく。過去作品と比べてどれくらい面白いか、入れ替え可能かを考えれば収納問題も解決する。その積み重ねがやがて定番やロングセラーになり、安定供給が期待でき、初めての方も安心して手に取ることができるようになるだろう。
愛好者におかれては、今年面白かった新作10タイトルなどを発表して、新作の嵐の中でも記憶に留めておくことをオススメしたい。
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アドベンチャーブック型ゲーム『ヌイグルミ騎士団と少女の夢』日本語版、1月23日発売
オリジナルはプラッドハットゲームズ(アメリカ)から2018年に発売された。デザイナーは『マイス&ミスティクス』のホーソーン。11ヶ国語版が製作られ、昨年のゴールデンギーク賞でテーマ・ファミリー・協力の3部門に、さらに今年のチェコ年間ゲーム大賞にノミネートされている。少女の夢の中で、ヌイグルミたちが悪魔から少女を守る協力ゲーム。
ゲームはストーリーブックをめくりながら進行する。ストーリーブックの各見開きページでは、左側がゲームマップ、右側がそのマップにおける物語とルールになっており、そこで指示されるアクションによって、移動したり、攻撃を行ったり、はたまた絶壁を飛び越えたりしていく。
プレイ中のプレイヤーの選択や、行動の結果によりゲームは分岐し、ストーリーブックのめくる先が変わっていく。右に進むか左に進むか、列車に飛び乗れるか否かといった分岐で、各物語に対応したマップと特殊ルールで未知の冒険が紡がれる。
手番には袋からダイスを5つ引き、その色や組み合わせによって移動・回復・攻撃・探索・アイテム使用・特殊アクションなどのアクションができる。使わずに取っておいたり、ほかのプレイヤーとシェアしたりすることも可能。黒いダイスを引くと敵の攻撃を受ける。
日本でも一世を風靡したアドベンチャーブックを取り入れたボードゲーム。可愛らしいフィギュアのヌイグルミはそれぞれ能力も異なり、悪魔の王が支配する異世界でチームワークが試される。
内容物:ルール説明書 1冊、ストーリーブック 1冊、サイドボード 1枚、ヌイグルミ(コマ) 6体、悪いやつ(コマ) 17体、ダイス 35個、ダイス袋 1袋、きれいなボタン 15個、しおりマーカー 1個、カード類:189枚、トークン類:59個(※カードサイズ:171.5×115mm、41.5×63.5mm、63.5×89mm)