アートワークとお題を一新『ゲスクラブ 第2版』日本語版、8月7日発売
昨年日本語版が発売され、品切れとなっていた台湾のコミュニケーションゲームが、アートワークとお題カードを一新し、お題の数も大幅に増やして再発売される。お題の一部は、ファン公募で選ばれた。
「無人島に行くなら何を持ってく?」といったお題を1人が出したら、ほかのプレイヤーは自分のカード6枚にホワイトボードマーカーを使って、1枚1枚違う答えを書く。全員が書き終わったら順番に発表。ほかに同じ答えを書いたプレイヤーがいれば賞金を獲得し、自分だけだったり、(親プレイヤーの判断で)答えが間違っていたりした場合は罰金を支払わなければならない。
しかし同じ答えを先に言われてしまうと賞金がもらえないので、少しの人しか書かなさそうな答えを探すことになる。このほか、答えを発表せずにこのラウンドでいくつ正解が出るか賭けることもでき、当たっていれば最後にボーナスが入る。これも答えを先に言われてしまう恐れがある上に、早いもの勝ちなので、どこで賭けに出るか、タイミングを見極めなければならない。
ルール説明は簡単で、プレイヤーの性格や趣味が回答ににじみ出て、感性の一致や不一致に盛り上がれる作品の再登場だ。
ドイツ年間ゲーム大賞2020に『ピクチャーズ』、エキスパート大賞は『ザ・クルー』
ボードゲームジャーナリストやボードゲーム評論家の審査員10名によって選出されるボードゲーム賞。今年はコロナ禍により、ノミネート作品のデザイナー、イラストレーター、出版社の代表は多くがオンラインで参加し、その様子がストリーム配信で中継された。
先に発表されたのはエキスパートゲーム大賞。10回目の大賞に選ばれたのは『ザ・クルー(Die Crew)』。ミッションを次々と達成していく協力型のトリックテイキングゲームで、昨年のエッセン・シュピールでコスモス社から発売された。日本語版は今秋、ジーピーから発売される予定。
ドイツ年間エキスパートゲーム大賞(Kennerspiel des Jahres)2020
ザ・クルー(Die Crew)
ゲームデザイン・T.ジング、イラスト・M.アームブルスター
出版社・コスモス
3~5人用、10歳以上、20分
TGiWレビュー:ザ・クルー
審査委員会は「『ザ・クルー』は協力トリックゲームであり、それだけで特別なものです。しかし、魅力はこのユニークなセールスポイントだけではありません。これまでのゲームの中で、トリックゲームの特別な魅力をここまで引き出すことができたゲームはほとんどありませんでした。非常にカジュアルな方法で、このジャンルの機微に対する感覚が研ぎ澄まされると同時に、プレイヤーは独自の方法で挑戦していきます。『ザ・クルー』はトリックゲームの宣教師でもあり、指導者でもあります。本当に素晴らしい宇宙の旅です。」とコメントしている。
そして赤ポーン、ドイツ年間ゲーム大賞の発表となり、今年の大賞には『ピクチャーズ』が選ばれた。棒きれと石やキューブで写真を表現して当ててもらうコミュニケーションゲームで、不自由な表現方法の中で見立て力が試される。昨年のエッセン・シュピールでPD出版(ドイツ)から発表された。日本語版はホビージャパンから発売される予定となっている。
ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)2020
ピクチャーズ(Pictures)
ゲームデザイン・D.シュテール&C.シュテール
イラスト・D.マイヤー、出版社・PD出版
3~5人用、8歳以上、20~30分
TGiWレビュー:ピクチャーズ
審査委員会は「『ピクチャーズ』の中の素材のセットは、一見無造作に見えますが、実際には巧妙に選ばれています。それぞれのセットは異なる方法でプレイヤーに挑戦してくるので、実験的なインセンティブは非常に大きいです。結果は驚くことが多く、そのため予想ラウンドはまるで美術展を訪問しているようです。誤解された芸術家の天才が、ハッとする瞬間と説明を試みるのが愉快です。シンプルで素晴らしい創造力です。」とコメントしている。
ドイツ年間キッズゲーム大賞の発表は先月15日に発表され『スピーディロール』が大賞に選ばれている(TGiWニュース
・Spiel des Jahres:Die Gewinner 2020 stehen fest