目測で色合わせ
目測で色が合うようにケーキを重ねていくキッズゲーム。ヴァルシュのキッズゲームで、今年のドイツ年間キッズゲーム大賞に選ばれた。タイトルの”Topp”は動詞toppenの命令形で「乗せよう」という意味。合うか合わないか微妙なタイルを選ぶのが大人でも悩ましい。
各自、ケーキの一番下の段を置いてスタート。それぞれ2枚のケーキタイルから1枚を選んで配置する。実際において選ぶことはできず、離した状態で目測で選ぶのがポイント。余った1枚はそれぞれ隣のプレイヤーに渡し、新たに1枚を引いて2枚からどちらかを選ぶ。
選んだケーキタイルを配置したら、下の段と地層の色が合ったところから砂糖トークンや得点を獲得する。獲得した砂糖トークンは自分のボードの瓶に入れ、3~5色揃ったらメダルと交換できる。このメダルが得点となり、規定枚数のケーキトークンを置いた後、金の砂糖トークン(ジョーカー)で最後のメダルをもらって、ゲーム中の得点と合わせて勝敗を決める。
色が合っている限り、ずっと下の段からも砂糖トークンが手に入るが、同じ色ばかり集めていては効率が悪い。何の色が足りないか考えて、その色が合うように配置したいところだが、そう都合よくいいタイルが周ってくるとは限らない。「うわ、どれも合わねー!」という悲鳴があちこちで上がる。
わずか1mmの差で決まる場面もあり、大人だけでも遊びごたえはある。しかしコンポーネントが多いことに加え、色が合っているかどうか、いくつ砂糖トークンがもらえるかの判定は結構難しく、子どもだけで遊ぶときは大人がGMをやったほうがよさそう。最後に優勝トロフィーの花火タイルを最上段に置いてあげるところまで含めて、テキ屋のおじさんのような楽しさがある。
Topp die Torte!
ゲームデザイン:W.ヴァルシュ/イラスト:M.ヴェルドゥ
シュミットシュピーレ(2024年)
2~4人用/6歳以上/20分