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ツイクスト(Twixt)

まだまだ上達できそうな感覚
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ボードにコマを差し込み、ブリッジでつないで端から端までつなげることを目指すランドルフの古典的2人用アブストラクトゲーム。いろいろな出版社から何度か発売され、第1回のドイツ年間ゲーム大賞の候補にも選ばれた。一昨年、20年ぶりに新版がリル・セレブラル社(アメリカ)から発売されたが、ヨーロッパとアメリカの著作権の取り扱いの違いで問題になっている。
交互にコマを1個ずつボード上に差し込んでいく。コマはどこに差し込んでもよいが、桂馬またはナイトの距離になると、ブリッジをかけられる。こうして赤プレイヤーは赤い線から赤い線へ、黄色のプレイヤーは黄色い線から黄色い線にブリッジをつなぐでラインを作れば勝利する。相手のラインをうまく封じつつ、自分のラインにする戦術が問われる。
先手が基本的に有利で、ラグビーのトライのように突っ走れば相手は追いつけないだろうと思ったら、どうもそうではないようだ。後手が先回りして先手のラインをつぶすと、形勢は一気に逆転する。そうはさせまいと先手が回り込み、その先を読んで後手が……そのうち盤面はあちこちで局地戦が繰り広げられ、囲碁のような様相を呈する。慣れてくると「ここは伸ばしても追いつかれる」「逃げ切れる」の一手が見切れるようになる(と思う。残念ながらそこまで上達できていない)。
1ゲームは約30分とされているが、初心者同士だと5分くらいで片が付く。どの手が良くなかったのか、どこに打てばラインを封じられたのかを振り返って再戦。5~6ゲームぐらい連続で遊んでも全く飽きない奥の深さがあり、それでいて重苦しくない。なるほどこれは、権利関係をクリアしてきちんとした形で現代に甦ってほしい作品だと納得した。
Twixt
A.ランドルフ/3M(1962年)ほか
2人用/12歳以上/30分

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ボードゲームカフェバー:2019年の新規開店は45件

2019年に新規開店したボードゲームカフェバーは41件だったことが、当サイトの調査で明らかになった。3年連続で40件以上を維持しているが、閉店も増えてきている。
調査は当サイトのほか、ボードゲームカフェパスvol.4とAllGamers 4号の情報を反映。カラオケルーム、宿泊施設、人狼ルームやマーダーミステリールームなどを除き、お店の自称に基づいてボードゲームカフェバーとプレイスペースに分けてカウントした。
その結果、昨年新規開店したボードゲームカフェバーは45件、プレイスペースは24件。合計69件は過去3年間で最も低いが、ボードゲームカフェバーに限れば高い水準を維持している。
一方、昨年に閉店またはボードゲームを取り扱わなくなったボードゲームカフェバーとプレイスペースは合計14件(うちボードゲームカフェバーは9件)と過去最高を更新(2018年は13件)。ラーメン店の平均寿命は2.4年 という話があるが、売り上げがなかなか上がらない状況も見て取れる。
2020年1月現在のボードゲームカフェバーは日本全国で169、プレイスペースは118件、ボードゲームも遊べるカフェバーは39件。合計すれば、有料でボードゲームが遊べる場所は326件存在する。随時更新中のリストはこちら (開店・閉店情報をお寄せください)。

追記:この記事を執筆した時点では新規開店は41件だったが、その後新たに開店していた店舗が見つかり、2020年2月時点で45件となった。