取るか取られるかのジレンマ『アートの横取り』日本語版、9月23日発売
オリジナルはヘルヴェティック社(スイス)から2021年に発売。同社の『カルテル』と同様、リメイクでないクニツィアのオリジナル作品である。盗賊団の一味として、盗み出した美術品を取り合う小箱のカードゲーム。
手札から0~5のカードを出して、場にある得点チップを取る。場になければ他のプレイヤーから横取りできる。こうして場のチップが4回なくなった時に、手持ちのチップの合計で勝者を決める。
ただしチップの中にアリバイマークがあり、終了時に最も少ないプレイヤーは脱落してしまう。得点にならない「0」のチップも取らなければいけないのはこのためである。
場からどのチップでも取れる「欲張りな泥棒カード」、ライバルの横取りを防げる番犬コマを取れる「番犬カード」、4~5点のチップをもっていればさらに得点が増えるボスチップが得られる「ボスカード」もあり、ゲームに変化を与える。
得点は高いが競争率も高い高得点チップを取るか、アリバイも見据えつつ得点の低いチップを取るか、また場のチップをなくしてラウンドを終わらせるか、他のプレイヤーから奪ってラウンドを続けるかのジレンマが悩ましい作品だ。
内容物:カード 55枚、チップ 36枚、番犬コマ 1個、説明書(英/日) 各1部
アンケート:ソロプレイ
コロナ禍で対人プレイが制限される中、多くのボードゲームで1人用ルールが付けられるようになっている。仮想の対戦相手を立てる「オートマ」など充実したルールもあり、数ページにわたることも少なくない。しかし実際のところ、どれくらいの人がソロプレイをしているのだろうか。ツイッターで707人の方から回答を頂いた。
ボードゲームのソロプレイ、どれくらいやってますか?
— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) September 2, 2022
アンケートでは、ソロプレイをほとんどしないという方が6割以上。私もそうであるが、1人で遊ぶならスマホゲームやコンシューマーゲーム、ボードゲームを遊ぶとしてもオンラインでの複数プレイという人は多いようだ。
ソロプレイをしているという4割弱の中でも、半数以上が対人プレイのほうが多いと回答した。対人プレイのために、ルールを確認したり、戦略を研究したりするのにもソロプレイは有用である。
ソロプレイ専門、またはソロプレイのほうが対人よりも多いという方は全体の約2割。少数派ではあるが無視できない数で、それなりの需要がソロプレイにはあることがわかった。対人プレイができない環境にあるという方もいるだろうが、ソロプレイ特有の魅力もあるのだろう。例えばいつでも好きなときに遊べる、いくら長考してもいい、途中で中断しても好きなときに始められるとか。Twitterでプレイ写真や成績をシェアするという楽しみ方もある。
ルールを翻訳していると、最近のソロゲームは本当によく考えられていると思う。ほとんど遊ばないという方も、遊んだことのあるゲームから、ちょっとテーブルにコンポーネントを広げてソロプレイしてみてはいかが。