NHKで7月24日夕方に放送されたニュース番組「首都圏ネットワーク」にて、『ボムバスターズ』で日本人初のドイツ年間ゲーム大賞を受賞した林尚志氏について詳しく取り上げられた。
林氏が「世界最高峰のボードゲーム賞」を受賞したベルリンでの授賞式の様子と、受賞作『ボムバスターズ』をボードゲームカフェ(リトルケイブ新宿店)で遊ぶ様子が放送された。この日、暮しとボードゲームが「ドイツ年間ゲーム大賞&年間エキスパートゲーム大賞2025の受賞作とノミネート作を遊ぶ会」を開いており、『ボムバスターズ』を遊んでいた「カフェの客」はメビウスゲームズの能勢夫妻、テンデイズゲームズの田中夫妻、そして米光一成氏という豪華メンバーである。
ドイツ年間ゲーム大賞を「ボードゲームデザイナーとして登り詰める頂、人生をかけて目指すべきもの」という林氏。11年前にアメリカのゲーム賞(『トレインズ』でオリジンズ賞ベストボードゲーム)を受賞し、会社を辞めて専業ゲームデザイナーとなり、これまでに作ったゲームは70個、毎年4~6個という驚異的なペースで制作してきた。コロナ禍で人が集まれなくなり、需要が減りゲームの売れ行きが落ち込んだ中でじっくりと時間をかけて開発したのが『ボムバスターズ』で、オンラインでテストプレイを重ねたという。
少しずつルールが追加されていく60以上のミッションがあるという特徴について、ゲームに詳しい専門家として登場した安田均氏は、「協力して皆で解く、これが面白いゲームとして1つの分野として成立したんですけれども、『ボムバスターズ』はその中で協力ゲームのパズルゲームとして非常によくできていると、パズルの種類が変わっていくユニークな面白さが評価されたんじゃないかと思います」とコメント。林氏は「とにかく自分が作って楽しいゲームを作ろうとか、自分が思いついたアイデアを実現するために作ろうという思いが強いので、全く何もないところから徐々にゲームとしての姿見えてくるその工程が楽しいんですよね。大賞を取れたことは嬉しいと思いますけど、今後ともボードゲームは続けて作っていくと思いますので皆さんも是非遊んでいただければと思います」と結んだ。
キャスターの一橋忠之氏は、「親の立場としてはテレビゲームやり過ぎるというちょっと心配があるので、ボードゲームでも世界レベルがたくさん出てきてくれると選択肢も増えていい」とコメントしている。見逃し配信はNHKプラスで7月31日まで。NHKは授賞式の翌日にも朝の全国ニュースで日本人初の受賞を報じている。なお『ボムバスターズ』の日本語版は品薄となっており、現在再生産を手配中。今度販売されるときはドイツ年間ゲーム大賞のロゴが入るという。
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