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パロットダイム(Parrotdigm)

墓穴を掘るトリテ

毎回ランダムにめくられたルールで行うトリックテイキングゲーム。ドイツ人ゲームデザイナーの作品で韓国の出版社から発売された。そのルールで得点になるか失点になるかは親が手札を見て決めるところが特徴で、失点になろうものならあちこちで悲鳴があがるマゾヒスティックな展開が楽しめる。

基本は切り札なしのマストフォローで、ルールは10種類からランダムに登場する。特定のカードやスート、獲得したトリック、ペア、最後の2トリックなどが得点または失点になり、中にはいきなりゴーアウト系になるものもある。

恐ろしいのは4つのミッションを全て適用するカードで、これが失点になると回避はほぼ不可能。どれくらい傷が浅く終えられるかの戦いとなり、大失点が発生して悲鳴が上がる。「誰ですか失点にしたのは?」「自分じゃないですか!」

失点を選ぶ人が多いのはシャーデンフロイデ(メシウマ)のせいか。失点を食らったプレイヤーは挽回の得点ルールよりも、報復の失点ルールを選ぶ(そして墓穴をほって自分が失点する)ほうが盛り上がる。

Parrotdigm
ゲームデザイン:M.マチョス/イラスト:W.ギル
Playte(2021年)
2~6人用/8歳以上/30分
通販:ホヌゲームズゲームストア・バネストJELLY JELLY STORE

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マーダーミステリーゲーム『最果亭の災禍』『カナリアは歌わない』4月23日発売

グループSNE/cosaicは4月23日、マーダーミステリーゲーム『最果亭の災禍』を発売する。ゲームデザイン:青木甲羅仲、アートワーク:タンサン、6〜8人用、15歳以上、180分、3520円(税込)。

ゲームマスターなしでプレイできるパッケージ型オリジナルマーダーミステリーシリーズ第13弾。これまでマーダーミステリールームでの公演型のみだった作品で、ファンタジー世界で繰り広げられる犯人探しに加え、マルチエンディングになっている。

魔族の支配地までそう遠くない、辺境の峠に「最果亭(さいかてい)」と呼ばれる宿屋があった。夕闇が迫るころ、続々と集結してきたのは、魔王討伐の為に集められた精鋭たち。「皆、よくぞ集まってくれた!さあ、今宵は大いに英気を養おうではないか!」高らかに告げた人物は「勇者」だ。勇者が酒杯を掲げた時、誰からともなく歓声があがる。その日の夕餉(ゆうげ)は大いに盛り上がり、やがて皆、しばらくは望めないであろう、心地よいベッドでの眠りにつくため、それぞれの部屋に向かった。翌朝、宿の主人の叫び声に驚き、全員がそれぞれの部屋を飛び出してみると、主人が悲劇の幕開けを告げた。「勇者様が死んでいる!」

はたして勇者を殺したのは誰か? そして魔王討伐の行方は……?

また同日、少人数で遊べる「マーダーミステリーミニ(MMM)」シリーズとして『カナリアは歌わない』を発売する。ゲームデザイン・川人忠明、アートワーク・タンサン、4人用、15歳以上、90分、2200円(税込)。

少人数・短時間で遊べるMMMシリーズの第6弾。プレイ時間はシリーズ最長だった第5弾『ムーンストーン邸殺人事件』と同じ90分でしっかり遊べる。

横浜港を望むホテル・ニャオウー(鳥巣)から転落死した女性は、テロ組織〈解放旗戦線〉を内偵していたCIAの潜入工作員“カナリア”だった! なぜ、彼女は死んだのか? 12年ぶりに企てられているというテロ計画との関係は? “カナリア”の「死の真相」を追及し、テロを阻止するため、2人のCIA工作員と、2人の公安警察官が捜査を開始する。緻密な世界観とハードボイルドなドラマが織りなす物語に浸って真相を究明しよう。