地中海沿岸の文明ゲーム『ジェンティス』日本語版、6月4日発売
オリジナルはシュピールヴォルクス社(ドイツ)が2017年に発売した作品。デラックス版が翌年発売され、日本でも和訳付きで取り扱われたことがある。紀元前1世紀の地中海を舞台に自国を発展させる文明ゲーム。タイトルはラテン語で「種族」を表す。国際ゲーマーズ賞、オランダゲーム賞エキスパート部門でノミネートされている。
毎ラウンド時計回りに中央からアクションタイルを取って文明カードの購入、カードのプレイ、国民の育成、都市の建設、収入といったアクションを行う。コストにはお金のほかに「時間」があり、プレイヤーボードに必要な砂時計トークンを置いて管理する。空きマスがなくなったらもうアクションタイルを取ることはできず、そのラウンドから抜けなければならない。アクションによってかかる時間が違うため、時間というリソースのマネージメントが問われる。
文明カードでモニュメントを建設すると得点が入るが、そのためには指定された都市の建設と人材の育成が必要で、セットコレクションとなっている。人材は育成アクションによって揃えなければならず、しかも何かを増やせば何かを減らさなければならないため、戦略的な人材育成が必要となる。3時代6ラウンドで最も文明を発展させたプレイヤーの勝利。
また、拡張セット『新たなる都市(New Cities)』の日本語版も同時発売。基本ゲームの一部のアクションを置き換えたり、新たな早取り目標を追加したりできる。440円(税込)。
粘着する触手を伸ばせ!『ひっつきクトゥルフ』日本語版、5月下旬発売
『ひっつきカメレオン(2017年)』のクトゥルフ版。今年イエロ社(フランス)から発売された。テーブル上に並んだタイルの中から、指定されたクリーチャー・タイルを粘つく触手を使って同時アクションで捕まえるアクションゲーム。
2個のダイスを振って、その出目に対応するタイルを早いもの勝ちで取る。『ひっつきカメレオン』では伸び縮みする粘着性のひっつき舌だったが、今作はクトゥルフの触手となった。タイルを取ると「ディープワン・トークン」がもらえ、5枚先取で勝利となる。
触手同士を絡ませないようにするだけでなく、探索者タイルを誤ってつかまないようにしなければならない。ディープワン・トークンを手に入れるごとに狂気が深まっていく選択ルール「呪いカード」もあり。
内容物:粘つく触手 8本、クリーチャー・タイル 30枚、探索者タイル 5枚、ディープワン・トークン 30枚、呪いカード 12枚、クリーチャー・ダイス 1個、色ダイス 1個、ルールブック 1部