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ドイツ年間ゲーム大賞2021に『ミクロマクロ・クライムシティ』、エキスパート大賞は『パレオ』

ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)選考委員会は本日10時30分(日本時間の17時30分)、ベルリン市内のカンファレンスセンターにて今年度大賞の発表と授賞式を行った。5月に発表されていた(TGiWニュース )各3タイトルのノミネート作品から、赤いポーンの大賞には『ミクロマクロ・クライムシティ』、灰色ポーンのエキスパートゲーム大賞には『パレオ』が選ばれた。両作品共に日本語版はすでに発売されている。

ボードゲームジャーナリストやボードゲーム評論家の審査員10名によって選出されるボードゲーム賞。コロナ禍で多くの人がオンラインで参加した去年と比べ、今年はデザイナーと出版社代表がリアルで参加し、その様子がYoutube配信で中継された。

ゲストのW.クラマーが過去5回の大賞受賞について話した後、まずエキスパートゲーム大賞が発表された。11回目の大賞に選ばれたのは『パレオ(Paleo)』。原始時代を舞台に、食料を確保し、危険を回避しながら壁画を完成させる協力ゲームで、昨年のシュピール・デジタルでハンス・イム・グリュック社から発売された。日本語版は3月にアークライト社から発売済。

審査委員会は「変わった方法でダイナミックなストーリーとイメージを、ゲームが終わった後もみんなの心に残させる。生き残りをかけた厳しい戦いの中で、私たちは集団でなければ強くないことを学ぶ。いろいろなイベントがあることで、何度遊んでも好奇心が尽きることはなく、夢中になって石器時代の世界を探索できる」とコメントしている。

ドイツ年間エキスパートゲーム大賞(Kennerspiel des Jahres)2021

パレオ(Paleo)
ゲームデザイン・P.ルステンマイアー、イラスト・D.マイヤー
出版社・ハンス・イム・グリュック
1~4人用、10歳以上、45~60分


続いて赤ポーン、ドイツ年間ゲーム大賞の発表となり、今年の大賞には『ミクロマクロ・クライムシティ』が選ばれた。広い地図に小さく描き込まれた登場人物を探し出し、さまざまな事件を解決する協力ゲームで、ベルリンのボードゲームカフェ「シュピールヴィーゼ」がプロデュースし、昨年のシュピール・デジタルでペガサスシュピーレ(ドイツ)から発表された。日本語版はホビージャパンから昨年12月に発売済。

審査委員会は「白黒の大きなポスターと数枚のカードだけなのに魅力的な作品。身をかがめて絵探しに没頭しているうちに、ぴりぴりした緊張感が生まれる。事件の情報を見つけるために地図に目が注がれ、動機や経過について次々と活発な議論をすれば、忘れられない瞬間になるだろう」とコメントしている。

ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)2021

ミクロマクロ:クライムシティ(MicroMacro: Crime City)
ゲームデザイン・J.ジッヒ
イラスト・J.ジッヒ&D.ゴル&T.ヨヒンケ、出版社・シュピールヴィーゼ出版+ペガサス
1~4人用、10歳以上、15~45分

ドイツ年間キッズゲーム大賞の発表は先月15日に発表され『ドラゴミノ』が大賞に選ばれている(TGiWニュース )。

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第2回「いちかわテーブルゲームマルシェ」7月31日から9日間開催

ラディアスリーとittenは7月31日(土)から8月7日(日)まで、JR市川駅シャポー市川1F「むすぶば」にて、ボードゲームの試遊即売会「いちかわテーブルゲームマルシェ」を開催する。11:00~15:00、参加無料。

昨年12月以来2回目の開催となるイベント。スタッフがルールを説明して、実際に遊ぶことができる。ラディアスリーは2人用アブストラクトゲーム『FILLIT』など、ittenはバランス配置ゲーム『TOKYO HIGHWAY』などの作品があり、地元市川を拠点に国際的に活躍している。

ゲームマーケットの新作『POTLATCH KLONE』や『クラッシュオクトパス』、また未発売の『fLEAP』がお目見え。いずれもクールでスタイリッシュなコンポーネントで、夏のステイホーム生活を充実させてくれるだろう。

グローカルポイントいちかわ:夏の「いちかわテーブルゲームマルシェ」