Posted in 国産新作ゲーム

言葉カードを組み合わせて短歌作り『57577』7月23日発売

幻冬舎は7月23日、『57577 ゴーシチゴーシチシチ』を発売する。ゲームデザイン・なべとびすこ&天野慶、3~8人用、8歳以上、15分、1760円(税別)。

「5音の言葉カード」2枚と「7音の言葉カード」3枚を組み合わせて短歌を作るゲーム。鍋ラボがゲームマーケット2019大阪で発表した『短歌カードゲーム ミソヒトサジ〈定食〉』をリメイクした。場札と2回交換でき、できあがった短歌を発表して、一斉指差しで最多得票者が勝者となる。団体戦モード、リモートモードも収録。

歌人が厳選した言葉カードは「雨のなか」「海を見ながら」のような素朴なものから、 「プニプニの」「ヤッホホゴリラ」のような変わったものまで100語。自由に書き込めるブランクカードも使えば、 作れる短歌の組み合わせは4億通り以上となる。ギャグ系、しっとり系、青春系など、奇想天外な短歌が生まれ、撮影して SNSに投稿するのも一興だ。

デザイナーはふたりとも歌人で、なべとびすこ氏(鍋ラボ)は中高生や求職者、 引きこもりのかたなど幅広い層に短歌のワークショップを開いており、天野慶氏は「ラジオ深夜便」出演や「NHK短歌」テキスト連載などで活躍している。

Posted in さ行 

死者の日の祝祭(Fiesta de los Muertos)

他の人が何を考えていたか推理する

次々と書き換えられていくヒントと、お題となる人物・動物を結びつける連想ヒントゲーム。オールドチャップ出版(フランス)から2019年に発売され、2020年のフランス年間ゲーム大賞にノミネート。まもなくケンビルから日本語版が一般発売される。

各自ドクロのかたちをしたボードに、配られた人物・動物カードを写し、その下にそれがわかるようなヒントを記入する。それぞれ隣のプレイヤーに渡し、そのヒントから連想されるヒントを上書き。これを4回行ってから中央に並べ、番号をつけて、どの番号がどの人物・動物だったかを当てる。

協力ゲームのため、できるだけお題から離れないなヒントにしたいが、2人目からはお題がわからないので、「何となくこのジャンルの人だろうな」という線でヒントを上書きする。突飛なヒントや曖昧なヒントは混乱を招くので避けたいところだ。

最後に答え合わせをして、間違った人が2人以下ならばその人物・動物は供養されたことになる。全員供養できればいいが容易ではない。最初のヒントに文字やジャンルの制限を課す高難易度ルールもある。

適当に連想しているとどんどん離れていくので、人物をある程度推測して連想していくと、4つ目のヒントでも意外と通じる。終わってから「〇〇か〇〇だと思った」などと話しながら答え合わせすると楽しい。余裕でクリアできたので2回目は制約カードを使ったところ、最初にヒントは「あ」か「き」から始めることになり、難易度は格段に上昇した。

最後のヒントは「ボードゲーム」「わら」「戦国時代」「手塚治虫」「おねえさん」「ルパン音頭」「孔明」「オペラ」、当てる人物・動物はピカソ、ヘラクレス、ごん狐、諸葛亮孔明、石川啄木、邪悪な魔女、ペリー、ジュリエット。諸葛亮孔明は「孔明」に戻ったが、あとの7つはわかるだろうか?

Fiesta de los Muertos
ゲームデザイン・A.ボカラ、イラスト・M.ルナール&M.ヴェルドゥ
オールドチャップ出版(2019年)+ケンビル(2021年)
4~8人用/12歳以上/15分