ネコが喜ぶクッション作り『キャリコ』日本語版、10月7日発売
色や模様を揃えた美しいクッションを作り、ネコを招き寄せるパズルゲーム。オリジナルはフラットアウトゲームズ(アメリカ)がキックスターターで制作し、AEGから2020年に一般発売された。ラベンスバーガーによるドイツ語版をはじめ、すでに12ヶ国語版が発売されている。
手番には六角形のパッチワークタイルをクッションボードに配置する。同じ模様で3枚つなげるとボタンがもらえ、中央にある模様を揃えるとネコがやってくる。ボードが埋まったら得点計算で、ボタン、ネコ、目標タイルの達成で合計得点を競う。
色鮮やかなパッチワークタイルと、かわいいネコタイルとは裏腹に、3つの得点パターンをできるだけ多く成り立たせるべく、じっくり考えなければならない。1人用のソロモード、子どもも遊べるファミリーモードのほか、特殊ルールで競う実績モード、特定の条件下で目標得点を目指すシナリオモードで繰り返し遊べるようになっている。
ルール説明書の最後にはゲームに登場するネコの紹介もあり、ネコ愛に満ち溢れたゲームだ。
内容物:クッションボード 4枚、パッチワーク 108枚、目標タイル 24枚、パターンタイル 6枚、ネコ得点タイル 5枚(両面仕様)、ネコトークン 80個、布袋 1枚、得点記録メモ帳 1冊、ボタン 52個、ボタン得点タイル 1枚、キルト名人勲章 1枚、ルール説明書 1冊
キャリコ(K.ラス, AEG, 2020)
2枚の手札から1枚を選んで配置。同じ色の連続、同じ模様の連続、3種類の得点パターンの並立を狙うパズルゲーム。考えることが多すぎて吐きそうになるが、ネコはかわいい pic.twitter.com/LJextoU616— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) April 4, 2022
ネイティブ(Natives)
人員を増やしてアクション強化
さまざまな職業に人員を振り分けて、ネイティブ・アメリカンの一族の繁栄を競うロシアのカードゲーム。2019年のアラカルト・カードゲーム賞5位。他プレイヤーの種族に働いてもらうこともできるが、最後に失点になってしまうので、適度なタイミングで「始末」する。
各プレイヤーの前には7つの職業エリアがあり、手番にはその中から1つを選んで実行する。人員を配置すればするほどアクションが強化される仕組みだ。
- 長老:場からネイティブを獲得して好きな職業エリアに配置する
- シャーマン:場から儀式・トーテムを獲得して特殊効果(自分より優位なプレイヤーにカードを捨てさせるなど)を発動する
- 戦士:場からネイティブを獲得して殺す(得点になる)
- ハンター:場からバイソンを獲得する
- 漁師:場から魚を獲得する
- 農夫:場から麦を獲得する
- スカウト:アクションの前に場にカードを追加できる
山札から冬カードが出たら最終ラウンドを行って得点計算。各職業に従事していた自分の種族は得点、他プレイヤーの種族は失点。他のプレイヤーのところで働いていた自分の種族も得点。バイソン、魚、麦、戦士が殺したネイティブも得点。儀式やトーテムによる追加ボーナスを加えて得点を競う。
前のプレイヤーと同じ職業を強化しても場のカードがなくなっているので、棲み分けは大切である。そこから生まれる上家下家のインタラクションが面白い。特に終盤はシャーマンを使って職業の配置換えをしたり、特定の食料だけに特化して集めるなど、なりふり構わぬ重点戦略が起こるので、それをお互いにどれくらいカットできるかがカギ。人員を増やしても場に対応するカードがなければ十分な活動ができないので、機を見てどの職業を増やすかで、センスが問われる。
Natives
ゲームデザイン・A.コンノフ&A.パルツェブ&A.シクリャロフ&トレーグラニク
イラスト・V.ザブルダエフ&フォオーレ社
コスモドロームゲームズ(2017年)―コスモス(2019年)
2~4人用/8歳以上/20~40分