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44種類のリソースマネージメント『アノ1800』日本語版、3月31日発売

アークライトゲームズは3月31日、『アノ1800 ボードゲーム』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.ウォレス、イラスト・フィオーレ社、2~4人用、12歳以上、120分、8800円(税込)。

Ubisoftの都市建設シミュレーションPCゲームを、『ブラス』などで知られるウォレスがボードゲーム化した作品。オリジナルは2020年、コスモス社(ドイツ)から発売され、ドイツゲーム賞で8位に入り、国際ゲーマーズ賞にノミネートされている。

19世紀の工業技術化社会を背景に、新たな産業を興したり、造船所を建設したり、貿易したりすることで、自分の拠点となる島を発展させるリソースマネージメントゲーム。手番には島民キューブを自分の島の建物に配置して資源を産出し、その資源を使って建物の建設や島民カードのプレイ、新たな島民の追加など9つのアクションから1つを行う。

島の発展と共に利用できる資源が増えていき、木材から探検船、艦砲までさまざまなモノを作り、やがて大艦隊を率いて遠征し、新たな島を探検できるようになる。その一方、労働者である島民たちはビールやチョコレートなど娯楽品を欲しがる。島民たちの要望に応えつつ、生産した資源と技術を駆使して、島を発展に尽力させなければならない。

誰かが手札の島民カードを全てプレイしたらゲーム終了で、プレイした島民カード、遠征カード、達成できた任務カードなどの影響力ポイントの合計を競う。

登場するリソースは44種類もあり、その入手方法は複雑に樹形図化されている。自分の島で生産できないものは、交易で他のプレイヤーから入手することも可能。ほしいリソースまでうまくたどり着けるか、熟練の技が試される。

内容物:早見表 4枚、ゲーム盤(組み立て式) 1枚、拠点ボード 4枚、旧世界タイル 12枚、新世界タイル 8枚、建物タイル 120枚、スタートプレイヤータイル 1枚、花火タイル 1枚、航海トークン 130個、金貨トークン 38個、島民カード 102枚、遠征カード 22枚、任務カード 20枚、島民キューブ 125個、スコアシート 1冊、ミニ拡張セット 1セット、ルール説明書 1冊

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フランス年間ゲーム大賞2022に『世界の七不思議:建築家たち』

フランス年間ゲーム大賞選考委員会は日本時間の25日未明、カンヌ国際ゲーム祭にて、アスドール・フランス年間ゲーム大賞(As d’Or Jeu de l’année)を発表した。先月発表されていたノミネート作品(日本人2作品含む)の中から、アスドール(一般)部門に『世界の七不思議:建築家たち』、エキスパートゲーム部門に『デューン・インペリウム』、キッズゲーム部門に『バブルストーリーズ』、中級ゲーム部門(新設)に『リビングフォレスト』が選ばれた。

大賞に選ばれた『世界の七不思議:建築家たち』は文明発展ゲームのセルフリメイクで、カード選択をシンプルにしてプレイ時間を30分以内に収めると共に、各ワンダーがそれぞれ異なるパターンで徐々に出来上がっていく様子をパーツの組み合わせで表現し、視覚的に楽しめるようにした。日本語版は昨年10月に発売されている。

エキスパートゲーム部門の『デューン・インペリウム』は、昨年映画化されたSF小説『デューン砂の惑星』をテーマにしたアメリカのボードゲーム。キッズゲーム部門の『バブルストーリーズ』はカードをめくって部屋などを探険しアイテムを見つける1~2人用ゲーム。そして今年から新設された中級ゲーム部門の『リビングフォレスト』は動物カードで移動する木を植えるデッキビルドゲーム。この3作品はいずれも日本未発売となっている。

フランス年間ゲーム大賞の過去受賞作品は『ミクロマクロ・クライムシティ』『オリフラム』『ザ・マインド』『アズール』『アンロック』。ファミリーや一般をターゲットにしたライト寄りの受賞傾向となっている。