オリジナルはボードゲームテーブルズ(アメリカ)からキックスターターを経て2019年に発売された作品。ゴールデンギーク賞イノベーティブ部門ノミネート。日本語訳つき輸入版が国内流通し、「いくら入札してもいいオークションゲーム」として愛好者の間で話題となっていた。タイトルは「量的緩和(Quantitative Easing)』の略語で、一国の宰相となって、経済破綻の危機に瀕した巨大企業に公金をじゃぶじゃぶ注ぎ込む。
毎ラウンド企業タイルが公開され、1人のプレイヤー(競売人)が入札額をタイルに記入して公開し、他のプレイヤーはそれを見て自分の入札額を決め、競売人に渡す。最高額のプレイヤーが落札するが、入札額は非公開となる。ただしゼロ入札は公開され、勝利点を得る。
これを繰り返して企業タイルがなくなったらゲーム終了。落札した企業タイルで勝利点を計算するが、落札額の合計が最も多いプレイヤーは脱落してしまう。
入札額は正の整数であればいくらでもよいところがポイントで、99でも99億でもいい。落札額は非公開ながら、競売人になったときと、自分が落札したときに知ることができるので、徐々に相場観がつかめてくる。桁外れのインフレになることも多く、入札額を見て思わず吹き出してしまうことも。笑いの絶えないオークションゲームだ。
(写真は英語版)
Q.E.(ボードゲームテーブルズ, 2019) pic.twitter.com/IHw3KxAi3p
— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) October 4, 2021