ドーフロマンティック・ボードゲーム(Dorfromantik: Das Brettspiel)

追加要素のアンロック

dorfromantik

『ドーフロマンティック(村のロマン主義)』は、ベルリンの学生が開発したコンピュータゲーム(スチーム版/任天堂スイッチ版)である(公式ウェブサイト)。六角形タイルを並べるパズルゲームで、もとよりボードゲーム色が強かったが、その後に公式ボードゲーム版がペガズスシュピーレから発売された。シュピールボックスでは昨年の年間ベスト3に入る高評価を得ている。

契約タイルと地形タイルがあり、契約タイルで「この地形をここから○枚並べる」という指示が与えられる。その通りに地形タイルを並べていって、指示を達成できたら得点。地形タイルがなくなる前に、全ての契約の達成を目指す。協力ゲームにはなっているが、コミュニケーション制限などはなく、1人用ゲームをみんなで相談して進めているだけである。奉行問題もおかまいなし。

契約タイルは場に常に3枚で、達成するたびに補充するため、どんな契約タイルを引いてもすぐに達成できるような地形にしておくことがポイント。同じ場所で複数の契約を達成することもできるが、契約の枚数はちょうどでないと達成できないため、何か所かに分けて用意しておく必要がある。しかし、ゲーム終了時には「フラグからつながって閉じている地形の枚数」「最長線路」「最長水路」も得点になるため、どこかは広げていかなければならない。

これだけでも十分パズルを楽しむことができ、また盤面が広がるので確かに複数プレイヤーいたほうが見落としが少なくなるが、このゲームの醍醐味はキャンペーンゲームによる要素の追加である。1ゲームが終わって得点を集計し、成績によってチャートの先に進むことができる。進んだ先では何番の箱から何を出すよう指示され、要素が徐々に追加されていく。再び箱に戻せるのでレガシーシステムではない。

要素が追加されると考えることが増えるが、達成すれば得点も増えるので、チャートをより先へと進めるようになる。次はどんな要素が追加され、それまでの要素とどう両立していくのか考えるのが楽しい。

Dorfromantik: Das Brettspiel
ゲームデザイン:ミヒャエル・パルム&ルカス・ツァッハ
イラスト:パウル・リーベ
ペガズスシュピーレ(ドイツ)、2022年
1~6人用/8歳以上/30分

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