発表はフランクフルトのボードゲームカフェ「Playce」からYoutubeのライブ配信にて、選考委員代表のフリストフ・シュレヴィンスキ氏とハラルト・シュラーパー氏によって行われた。今年は3部門合計で昨年の400タイトルを超える440タイトルの新作から選考したという。
メインである年間大賞(赤)にノミネートされたのは、コンピューターゲームを元にしたタイル配置の協力ゲーム『ドーフロマンティック』、プレイヤーが答えた数字を並べる協力ゲーム『ファンファクト』、ロンドン地下鉄をつなげるフリップ&ライトゲーム『ネクス・ステーション・ロンドン』。
経験者向けであるエキスパートゲーム大賞(灰色)のノミネートには、1対1対戦を同時に繰り広げるTCG風ゲーム『チャレンジャーズ』、江戸職人をテーマにした日本人作品『粋/江戸職人物語』、未知の惑星をポリオミノタイルで開拓する『プラネット・アンノウン』の3タイトル。エキスパート大賞に日本発の作品がノミネートされたのは2012年の同賞開始以来初となる。
キッズゲーム大賞(青)には、子どもたちにアイスを配る協力ゲーム『キャルラ・キャラメル』、ペアを見つけると能力が発動する神経衰弱『ギガモン』、付属のタンバリンを鳴らして宝のありかを伝える『ミステリウム・キッズ』がノミネートされた。また2018年の『パンデミックレガシー:シーズン2』以来となる特別賞として『アンロック!ゲームアドベンチャー』と『アンロック!キッズ探偵物語』が選ばれている。
【年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)ノミネート】
ドーフロマンティック・ボードゲーム(Dorfromantik – Das Brettspiel)
ゲームデザイン:ミヒャエル・パルム&ルカス・ツァッハ/イラスト:パウル・リーベ
出版社:ペガズスシュピーレ、1~6人用、8歳以上、30分
ファンファクト(Fun Facts)
ゲームデザイン:K.ラップ
出版社:ルポ・プロドゥクシオン、4~8人用、8歳以上、30分
ネクストステーション・ロンドン(Next Station London)
ゲームデザイン:マシュー・ダンスタン、イラスト:マクシム・モリン
出版社:HCMキンツェル、1~4人用、8歳以上、25~30分
推薦リスト:アクロポリス(Akropolis)、ヒットスター(Hitster)、クズーカ(Kuzooka)、マンティス(Mantis)、QE(QE)、シーソルト&ペーパー(Sea Salt & Paper)、ザッツノットアハット(That’s Not a Hat)
【年間エキスパートゲーム大賞(Kennerspiel des Jahres)ノミネート】
チャレンジャーズ!(Challengers!)
ゲームデザイン:ヨハネス・クレンナー&マルクス・スラヴィチェック/イラスト:ジェフ・ハーヴェイ
出版社:ワンモアタイムゲームズ+ズィーマンゲームズ、1~8人用、8歳以上、45分
粋/江戸職人物語(IKI)
ゲームデザイン&イラスト:山田空太/イラスト:ドミイ&デビッド・シットボン
出版社:ギガントロック+ソーリーウィーアーフレンチ、2~4人用、14歳以上、60~90分
プラネット・アンノウン(Planet Unknown)
ゲームデザイン:ライアン・ランバート&アダム・レーベルグ、イラスト:ヨマ
出版社:ストローマン&アダムズアップルゲームズ、1~6人用、10歳以上、60~80分
推薦リスト:暗黒評議会(Council of Shadows)、マインドバグ(Mindbug)
【年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)ノミネート】
キャルラ・キャラメル(Carla Caramel)
ゲームデザイン:サラ・ザジアン/イラスト:アポリン・エティエンヌ
出版社:ロキ、1~6人用、4歳以上、10~25分
ギガモン(Gigamon)
ゲームデザイン:ヨハン・ルーセル&カリン・アウィダード、イラスト:マリアンヌ・ボヌテレ
出版社:ミラクスル+スタジオH、2~4人用、5歳以上、15分
ミステリウム・キッズ(Mysterium Kids)
ゲームデザイン:アントニン・ボカラ&イブス・ヒルシュフェルト、イラスト:オリバー・ダンシン
出版社:リベル+スペースカウ、2~6人用、6歳以上、21分
推薦リスト:ドウザミノ(Douzanimo)、だいぼうけんにでかけよう(Mein erstes Abenteuer)、ルッチ・フルッチ(Rutsch & flutsch!)