クリエイショナリー(Creationary)
レゴの匠たちへ
レゴブロックを組み立ててお題を当ててもらうゲーム。絵を描いて当ててもらう『ピクショナリー』よりもずっと高度な技術が要求される。
回答パターンにはいくつかあるが、今回は2人1組のチーム戦。お題カードを引いて、ジャンルをダイスで指定して、一斉にスタート。レゴブロックを各自組み立てて、相手が正解を当てたらポイント獲得。全員、出題者と回答者を交代して次のラウンドを始める。ポイントを取ったら1つ難易度が上がり(お題カードには難易度が3段階ある)、先に3ポイント取ったチームの勝ち。
レゴで何かを表現する難しさに加えて、スピード勝負でもあるため、組み立てるというより並べるという感じの競争に。箱を見ると10分くらいかけないとできないような美麗な作品が並んでいるが、そんな技術も余裕もなかった。難易度3はもう直感勝負。写真のお題「フィヨルド」を当てたぽちょむきんすたーさん&私のコンビが優勝。
もっとじっくり組み立てたいという感想が多く寄せられたが、ゲームとしてのテンポを維持した上でじっくりというのも難しそう。「そんなん、作れるかー!」というような難しいお題に悶絶し、急いで作ったお粗末なオブジェから、直感で当てるのが面白いのだと思う。
Creationary
作者不明/レゴ社(2009年)
3人以上/7歳以上/30〜45分
プレイスペース広島:クリエイショナリー
ドイツ年間ゲーム大賞に第3の賞
第3の賞はボードゲーム経験が長く、より難易度の高いボードゲームを求めている愛好者に、選択の指針を提供するとともに、ボードゲーム文化の多様性を証明する狙い。ボードゲーム市場で近年、ルールが多い商品の分野が成長しているため、これからもこの分野で創造的な作品がコンスタントに作られるよう、オリジナリティや革新性を評価し、デザイナーや出版社を支援する狙いがあるという。
これまでも、「複合ゲーム賞」や「ゲーム大賞プラス」という特別賞で、フリーク向けのゲーム(『ケイラス』『アグリコラ』『果てしなき世界』)を表彰してきたが、これを格上げして年間ゲーム大賞・年間キッズゲーム大賞と同格にする。正式な名称やロゴなどはまだ発表されていない。受賞作の発表は本賞と同じく、6月27日にベルリンにて。
・Spiel des Jahres e.V.:Spiel des Jahres vergibt dritten Hauptpreis