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アンケート:ネットオークション

Q.34:ネットオークションでボードゲームを買うことが…(2010年3月)

A.よくある 75票(40%)
B.たまにある 69票(38%)
C.ない 40票(22%)

輸入品であることに加えて、メーカーでも少量生産のために品切れや絶版が多いボードゲーム。先月のアンケートでは個人輸入をしたことがある方が5割くらいでしたが、ネットオークションは実に8割の方が購入経験者でした。そのうち半数が、よく買うと答えています。
特にYahoo!オークションでは日々数多くのボードゲームが出品されており、遊ばなくなった中古品から海外のレアものまで、バラエティに富んだ品揃えが楽しめます。個人取引のトラブルも滅多にないようで、盛んに取引されています。「ボードゲーム」には現在、14のサブカテゴリーがありますが、海外ボードゲームが出品される「その他」は常時1500アイテムが出品されています(「海外ボードゲーム」というサブカテゴリーが新設されるといいのですが)。見たことがない方は一度ご覧になってみるとよいでしょう。まさに宝の山です。
4月のアンケートは、『ドミニオン』シリーズの所有状況についてです。ホビージャパンから『ドミニオンへの招待』が発売されるなど人気が衰えていませんが、拡張の連続にはどのように応じていらっしゃるでしょうか。トップページ右に「Q」というボックスがありますのでこちらから回答をお願いします。
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キーワード法と因果関係法

文章などを要約する方法に、キーワード法因果関係法というのがある(三森ゆりか「大学生のための言語力トレーニング」月刊言語2007年4月号)。これをボードゲームのルール説明(インスト)に置き換えて考えてみる。
キーワード法とは、ルールを理解するための必要最低限の情報をキーワードとして取り出し、それらを繋げるというやり方。ルールを読みながらキーワードとなる部分に印をつけておく。キーワードなので、印は文単位ではなく、単語単位で付けることがポイント。そしてこのキーワードをつなげて、短文に要約する。
因果関係法とは、勝利条件(結果)にまず着目し、そのための手段(原因)を示していくという方法で必要な情報を抜き出すというやり方。ルールブックに書いてある順番よりも、逆に勝利条件から遡っていくほうが確実。まず勝利条件を説明し、冒頭からその条件につながるものを説明していく。
『カタン』だったら、ダイス、資源、交換、建設、勝利点というのがキーワードになり、勝利点←建設←交換←ダイスと交換というのが因果関係になるだろう。
ケースバイケースだが、因果関係を心がけて説明するとゲームは分かりやすい。特に、「どうやったら勝ちなのか」を最初に一言述べるだけで、ルールの分かりやすさは格段に違うと思う。
2つを組み合わせるという方法もあるだろう。はじめに勝利条件を述べて、そのための手段をざっと説明する。それから最初に戻って、キーワードで説明していくというやり方だ。
いずれにせよ、ルールを音読してはいけない。読むというのは早口になりがちで、聞いている人はよほど注意しないと付いていけないし、説明する人が分かっていなければ、聞いた人もまず分からないからだ。また、読めば読むほど意味不明な日本語ルールもある。予め読んでおくのが望ましいが、それができなければ、一文一文黙読して、腑に落ちた上で説明するほうがよい。
TTBさんが『ゲームリンク』で書いているような「ヴィジュアルの多用」「抑揚や強調」「今回のゲームに必要ないことは説明しない」「細部は後回し」「質問受付」も気をつけておくとよい。
要約できるということは、内容が頭に入っているということでもある。また、長すぎる説明はゲームのやる気を削ぐ。ルールを要約して、そこに細部を肉付けするというのを、心がけてみよう。
ついでながら、テンションがやたら高いとか、妙に上から目線なルール説明はご勘弁。