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『リトルバスターズ! エクスタシー どたばたランキングバトル 』発売

アークライトは本日、デッキ構築カードゲーム『リトルバスターズ! エクスタシー どたばたランキングバトル』を発売した。3〜4人用、12歳以上、30〜60分、4200円。
、『たんとくおーれ』シリーズ3作、『くにとりっ!』『ばるば★ろっさ』に続いて6タイトル目となる萌え系デッキ構築カードゲーム。恋愛アドベンチャーゲーム「リトバス!」を原作とし、登場人物がウニ、カナブン、うなぎパイなどの面白武器でバトルを繰り広げる。
発売を記念して、今月28日に東京・浅草で開かれるテーブルゲームフェスティバル2010Fにて、来月12日にRole&Rollステーションにて体験会が開かれる。取り扱いは全国のイエローサブマリン、ゲーマーズ、ホビーステーションなどホビーショップにて。
アークライト:リトルバスターズ! エクスタシー どたばたランキングバトル

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アメージングテーブルゲーム

先月、『アメージングテーブルゲーム』というムックが一般発売された。ボードゲーム情報誌といえば、専門店かアマゾンでしか手に入れられないものが多かったので、近所の本屋に普通に売られていてびっくり。これだけ広く販売されるのは、『ボードゲームキングダム』(エンターブレイン)以来5年ぶりとなる。しかし『ボードゲームキングダム』が3300円だったのに対し、本書は1,050円。100ページフルカラーで、『ワードバスケット』の付録までついてくるにも関わらず、ここまで価格を抑えたのはすごい。これでちょっと興味があるぐらいの人にも手に取ってもらえるだろう。
本書は基本的に、ボードゲームを始めたばかりの人や、遊んだことはないけれども興味を持っている人をターゲットにして制作されている。大きい写真でコンポーネントの魅力を伝え、女性モデルやファミリーが楽しげに遊んでいる写真でオタク臭さを消す。また『人生ゲーム』『野球盤』『UNO』など、日本人におなじみのタイトルも交え、敷居を下げることにも成功している。
ゲームのジャンル分けと配分も秀逸だ。『カルカソンヌ』『ドメモ』など、気軽に遊べる18タイトル、『ブロックス』『ラミィキューブ』など思考を問われる8タイトル、『お邪魔者』『ごきぶりポーカー』などカードゲーム10タイトル、『黒ひげ危機一発』『ジェンガ』などパーティゲーム5タイトル、そして『パンデミック』や『電力会社』などボードゲーム愛好者が好むじっくり系6タイトルとなっている。
とはいえ、ボードゲーム愛好者にとって読み応えがないかというと、そうでもないと思う。例えば私はこんなところが楽しめた。
・まずは広告。『イチゴリラ』などオリジナルゲームをプッシュするすごろくやさん、「これからもボードゲーム・ブームを牽引します。」と意気込むホビージャパン、家族全員の写真を掲載しているメビウスゲームズなど、それぞれカラーが出ていて面白い。広告募集によると広告料の高い順にエポック社、セガトイズ、ホビージャパンと並び、その後にすごろくや・メビウスゲームズ・ビバリー・アークライトと来るところも興味深い。
・人生ゲーム特集ではタカラトミーの社員、野球盤特集ではエポック社の社員が開発秘話を明かす。ロングセラーになっているのは、絶え間ない創意工夫があってこそだということが分かった。歴代の版が並んでいる写真もそそる。
・紹介されているゲームにも知らないものがある。最初に紹介される『サイトシーイング(Städtetour)』はおそらくすごろくやさんでしか扱われていないだろう。『マスターラビリンス』のドラゴンフィギュアの成型とか、『熟語トランプ』の遊び方のバリエーションとか、本書で世界がまたひとつ広がった。
・すごろくやさんのオススメベスト15の1位は何と『ジャングルスピード』。結構売れているらしく、従来のボードゲーム愛好者層以外への広がりを感じる。
・巻末記載のイベント「アメージングテーブルゲーム・ゲームチャレンジ2011」の案内。2月27日に都内で行われるが、どのような方々が参加するのだろうか。
・編集者のこだわりだったと思われる『クレイジークライマー』復刻希望の記事。実は表紙のイラストもこの30年近く前のボードゲームをモチーフにしている。こちらも絶版だが『スカイランナー』というゲームもありますよ。
・ショップ紹介で、写真に人間が写っているのはテンデイズゲームズのタナカマ店長だけ。しかも『ユニオンパシフィック』なんか持ってる(笑)。
・サークル紹介では袋小路がピカイチ。「様々なゲームが8時間半も遊べたうえに、お菓子まで食べ放題。」って(笑)。
先日、全くボードゲームをしない知人にこの本を見せたところ、「これ面白そうだなー」とたいへん興味をもって読んでいた。ビジュアル中心なのですぐ惹きつける。プレゼントにもよさそう。
初めての方だけでなく、当サイトの読者のような愛好者にもオススメの本。よく見ると「FIRST ISSUE」「創刊記念」「今後取り上げて欲しいゲーム」と書いてあって、いつとは書いていないが次号もあるような感じである。今後の展開も楽しみなところだ。