コードネーム(Codenames)
以心伝心のヒント
2チームに分かれ(奇数ならば同数でなくてもよい)、それぞれリーダーを1人ずつ決める。リーダーはヒントを出して、ほかのメンバーにカードを当ててもらう役目だ。
単語が書かれたカードが25枚並べられ、リーダーにだけ、当ててもらうカード(先攻9枚、後攻8枚)の位置が知らされる。カードを一通り確認した後、先行チームからヒント。
ヒントは「動物、2枚」というように、当ててもらいたいカードに共通することと、そのカードが何枚あるかをいう。これを聞いてメンバーは相談。「ウマは間違いなく動物だけど、ドワーフは人?」「動物とは言わないんじゃない?」
目星をつけたら、1枚ずつ指定して、当たっていれば自分のチームの色のカードが置かれ、続けて解答できる。相手チームのカードか中立のカードだったら、そのカードが置かれて、相手チームの番になる。
これを繰り返して、先に自分のチームのカードを全て当てれば勝ち。でも、25枚の中に1枚だけ暗殺者のカードがあって、そのカードを指定してしまうと即座に敗北となってしまう。リーダーは、暗殺者のカードを指定されないように最新の注意を払わなければならない。
7人プレイでリーダーを替えながら4ゲーム。1ゲームはだいたい15分くらいで終わる。2枚のヒントは易しいが、ビハインドしてくると3枚を狙わなければならなくなって、ヒントも飛躍してくる。tomokさんの「ハゲ散らかす、3枚」というヒントは「頭」「バー」「コード」(分かるか!)、私の「ライト兄弟、3枚」は「アメリカ」「エンジン」「ノベル」(最後はライトノベルにかけて)を狙っていた。そんな飛躍したヒントで大逆転できたときは嬉しい。ヒントを考えているのが結構難しいので、その間ダレるかと思ったが、相手チームが適当な茶々を入れて盛り上がった。
言葉のセンスが要求されるが、ルール説明がほとんど要らないので気軽に楽しめるゲームである。
最後は『エッセン・ザ・ゲーム』のタイルを使って遊んだ(『アグリコラ』のコマを使用して、羊さんチームと牛さんチームでプレイ)。25枚のボードゲームタイルを並べ、「ワーカープレイスメント、2枚」などとヒントを出すマニアックな遊び方である。こんな調子で、みんなが詳しいものがあればアニメでも音楽でも楽しめるだろう。
Codenames
V.フヴァチル/チェコゲームズ出版(2015年)+ホビージャパン(2016年)
2~8人用、14歳以上、15分
ホビージャパン、4~7月の輸入リストを発表
ホビージャパンは4~7月発売予定の輸入ゲームリスト4タイトルを発表した。英語などの外国語版だが、日本語ルールが添付される。
A.シーガート作、レッドレイヴンゲームズ(アメリカ)、2~4人用、8歳以上、15分、3,000円(税別)、4月下旬発売予定。
ディンゴはオーストラリア大陸に生息する野生の犬。道に迷ったディンゴの「夢」を訪れ、彼らを故郷に帰してあげよう。
各プレイヤーは自分の夢の世界タイルを25枚と追加の動物タイルを受け取り、夢の世界タイルは5×5の配列に並べる。毎ターン、ランダムに夢のカードがめくられ、各プレイヤーはその種類の地形のタイルを1枚選んでめくる。めくられた夢の世界タイルは動物の絵が描かれていて、あなたの動物が夢の世界を旅したことを意味する。カードをめくった後、手元にあった動物タイルを、5×5のタイルの配列の端からスライドさせて、ちょうど反対の辺にあるタイルを押し出す。このようにして自分の動物の配列を、特定の配列にいち早く変えることが目的だ。
上級ルールでは降りかかる困難が、より旅路を厳しいものにする。目的のパターンの図のうち困難スペースのあるところに、自分の動物がいてはならないのだ。
イラストは『八分帝国』などのライアン・ローカット。オーストラリアとアボリジニ文化に深いかかわりのある夢をテーマにした、短時間で終わるビンゴ系のパズルゲームだ。
J.G.バルヴィン作、パスポート・ゲームスタジオ(アメリカ)、3~7人用、12歳以上、90~120分、7,000円(税別)、6月上旬発売予定。
1692年、北米。ニューイングランド、セイラム村。とある事件をきっかけに、悲観的な空気が村を覆い、お互いがお互い疑う状況へと突き進んだ結果、セイラムの住人達は悪魔に魅入られた。悪魔は実際にいたとしか言いようがないが、それは村の人々に悪魔の魂が潜んだのではなく、悪魔の心が潜みこんだからであった。事態は次第に拡大し、数か月後には敬虔な清教徒たちの村を恐怖と、嘘と、狂信的な信仰が引き裂いた。セイラムの住人は今やわが身の周りにこそ地獄はあることを知ることとなった―。
プレイヤーは、自分たちの中に魔女が潜んでいると信じて行動する。セイラムの6人の住人を操作するが、そのうち3人は魔女なのだ。村から魔女を排除し、自分自身の秘密の住人を生き残らせなくてはならない。
ゲームはセイラムの狂気が最高潮に達した1692年6月から9月までの4ラウンドでプレイされる。各ラウンドには魔女狩りと魔女裁判が行われ、それに絞首刑が続く(実際のセイラムの魔女裁判では、この年4人が犠牲となったという)。
魔女狩りの時、プレイヤーは自分の住人以外の住人を牢へと送り込み、牢に送り込まれた自分の住人にはアリバイを用意する。毎ラウンドの終了時に牢に送られた住人は裁判を受ける。プレイヤーたちは協議して、だれを括り首にし、だれを釈放するのか決めなくてはならない。
最も的確に村人の中から魔女を選び出せたプレイヤーが勝者となる。
セイラムの魔女裁判事件で悲惨な目にあった実際の人物をモデルにした人物が42名登場し、リアルな背景が語られる。その後さまざまなホラー物の小説や映画に影響を与えた、歴史上もっとも有名な集団ヒステリー事件がテーマの、ちょっとマニア向けのゲームだ。
C.A.ペレ作、ポータルゲームズ(ポーランド)、3~8人用、8歳以上、60分、7,000円(税別)、7月下旬発売予定。
家族でも遊べるチーム戦のレースゲーム。参加チームはドワーフ、エルフ、ミイラ、ゴブリン。各プレイヤーは個人ボードを受け取り、チームでの役割に従って、スピードアップ、修理、イニシアチブ、方向転換、ボーナス獲得(コースで拾う)、パワーアップなどを割り振る。しかしこのときチームメイトと口をきいてはならない。お互いに阿吽の呼吸で何をするつもりなのかを察して、自分がすべきことを計画しなくてはならないのだ。さもなければ、オカシナことが起きてしまうだろう。
一匹狼プレイヤー向けのルールもあるので奇数人数でもプレイ可能。コース、障害物コマ、パワーアップもたくさん入っていて、繰り返し遊べるゲームとなっている。
(Youtube BoardGameGeekTV)
J.デ・ウィット作、ファイヤーサイドゲームズ(アメリカ)、2~5人用、8歳以上、60分、3,000円(税別)、7月下旬発売予定。
高名な飛行船設計士だったフィネアス・エドモント・ホーンスワグル教授が引退し、プレイヤーはホースワグル工場の後継者として他のプレイヤーと競い合う飛行船技工士となる。
プレイヤーは9種類のスートがあるタロットサイズのカードをつなぐことで、自分自身の飛行船を建造する。毎回、飛行船のパーツを1つずつなげるが、全員が同じパーツをつなげなくてはならない。また、特殊カードを使ってアドバンテージを得たり、他のプレイヤー邪魔することもできる。
ゲームは、いずれかのプレイヤーが自分の飛行船を完成させたら終了。しかし、得点となるのは自分の飛行船のパーツで最も枚数の多いスートのパーツのみ。3ラウンドプレイして、もっとも得点が多いプレイヤーが勝者となる。
スチームパンク風のアートワークも映えるタロットサイズのカードと、ダウンタイムがないシステムでハイペースで進むカードゲームだ。