イノシュピール2017ノミネート発表
ボードゲームの市場が年々拡大し、1000タイトル以上の新作が発売される中、革新的なボードゲームに光を当て、信頼できるガイドとすると共に、品質と革新性に光を当てるねらい。今年の審査員にはドイツの地方ボードゲーム祭主催者、ボードゲーム評論家、ボードゲーム雑誌編集者、ボードゲームポッドキャスター、ボードゲームショップ店長、ボードゲームニュースサイト管理人の7名が当たった。
記念すべき第1回目のノミネート作品はゲームのたびに新しいルールが加わる『フルーツジュース』、最初はプレイヤーカラーが決まっていない『リンク』、プレイ中はしゃべってはいけない『マジックメイズ』の3タイトル。いずれも従来のゲームにはない革新性をもつだけでなく、重量級ゲームが上位を占めるドイツゲーム賞に比べてプレイ時間の短い作品が並ぶ。
この賞の制定に伴い、昨年までエッセン市が表彰していた金の羽根・模範ルール賞は今年からなくなっている。
ノミネート3タイトルのうち、『マジックメイズ』はヘムズ・ユニバーサルゲームズから日本語版が発売済み。『リンク』は輸入版が各ショップにて入手可能で、『フルーツジュース』はアークライトが日本語版を制作中(発売日未定)となっている。
【イノシュピール2017候補作品】
・フルーツジュース(Fabelsaft / F.フリーゼ / 2Fシュピーレ)
・リンク(Lyngk / K.ブルム / フッフ!)
・マジックメイズ(Magic Maze / K.ラップ / ペガサス)
・Internationale Spieltage SPIEL’17:innoSPIEL
ドラフト&陣取り『バニーキングダム』日本語版、10月中旬発売
『マジック:ザ・ギャザリング』や『キング・オブ・トーキョー』シリーズのデザイナー、リチャード・ガーフィールドがデザインし、イエロ社(フランス)から今秋発売される作品。ウサギの世界を舞台に、ドラフトとタイル配置で陣取りを競う。
うさぎ王の命のもと、うさぎの領主となって新世界を征服することを目指す。新世界をまたにかけ、広い区域を支配し、都市を建設し資源を生産して領地を豊かにし、貴重な黄金にんじんを生産する。ただし、陛下を満足させるために、任務を最大限満たすことも忘れてはいけない。勝利のためには様々な選択肢があるが、うさぎ王から「長耳」の称号を受けることができるのはただ一人だけ。その称号を手にするのは誰か?
ゲームは全4ラウンドあり、各ラウンドにプレイヤーはカードをドラフトしていく。カードの効果で領地を広げ、都市を建設し、新たな資源を生産し、親書を受け取る。戦略を有利に進めるため、カードは慎重に選ぼう。相手に渡したカードで有利になる可能性も。
各ラウンドの終了時、領地の戦力と産物を基準に「黄金にんじん」を受け取る。この「黄金にんじん」を最も多く集めたプレイヤーが勝利するが、第4ラウンドの最後には親書が公開され、大逆転があるかもしれない。
圧倒的なボリュームのうさぎフィギュアもかわいい戦略ゲームだ。
内容物:うさぎフィギュア144個、都市フィギュア39個、新世界ボード1枚、建物トークン24個、探査カード182枚、早見表カード4枚、ルールブックほか