タイルピラミッドを建設『ウシュマル ~マヤの天階神殿~』日本語版、8月27日発売
オリジナルはブルーオレンジゲームズ(フランス)から2019年に発売された作品。スペイン人デザイナーのプハダスには『四国』などの作品がある。古代マヤの聖地ウシュマルを舞台に、ピラミッドの建設タイルと配下コマをうまく操作し、自分の影響力を高め、神官長の座に上り詰めることを目指す立体タイル配置ゲームだ。
手番にはタイルを配置してピラミッドを建設するか、新しい神官コマを置くか、すでにピラミッドにいる神官コマを移動させるか、神像の祝福か呪いを行う。タイルの配置の向きによるパターンマッチングで神像カードを獲得し、自分が崇めている神像を祝福すると勝利点が増えたり、逆に他のプレイヤーの崇めている神像を呪って勝利点を減らしたりできる。
タイルは足場のある台に置かれ、4×4マス、3×3マス、2×2マスと階段状にピラミッドが形成されていく。ピラミッドが完成した時、勝利点の最も高いプレイヤーが勝者となる。
それぞれのタイルやカードには色使いが美しいイラストが描かれ、立体的に造り上げられる階段状ピラミッドは、ビジュアル的にも機能的にもユニーク。プレイ時間も25分と短いが、ゲーマーは戦略を突き詰めたくなるゲームだ。
内容物:メインボード 1枚、スコアボード 1枚、ウシュマルタイル 29枚、神像タイル 5枚、神像カード 45枚(各種類9枚)、神官コマ 16個(各色4個)、早見表タイル 4枚、ルール説明書 1冊
後戻りできないタイルコレクション『ノーリターン』日本語版、8月28日発売
手持ちの牌を降順に出して、出した牌を得点にするタイルゲーム。オリジナルは『ブラックストーリーズ』などで知られるモーゼス出版から、昨年秋に発表された。
1から11の数字が書かれた6色のタイルが配られてスタート。手番には同色のタイルを何枚でも自分の前に出すか、要らないタイルを捨てる。出しても捨てても、同じ枚数を補充する。
しかしタイルを公開するだけでは得点にならない。「ノーリターン」宣言を行い、同色のタイルを何枚でも支払ってはじめて、公開したタイルが得点化できる。たくさんタイルを公開すると高得点を狙えるが、ゲーム終了時に自分の前に残ったタイルはマイナス点になるため、欲張りすぎてはいけない。
戦略と予想、そして少しの運が勝利の鍵。ルールはシンプルながらも繰り返し遊びたくなる中毒性が魅力の作品、いよいよ日本語版の登場だ。