オリジナルはモーゼス出版(ドイツ)から2020年に発売された作品。巨匠クラマーが、『シュッテルス』『クウィント』『ドロップイット』のデザイナーコンビと組んで制作し、昨年のアラカルトカードゲーム賞で8位に入賞している。犬の国のマフィアたちが、近隣諸国にスパイを送り込んで影響力を競う。
各プレイヤーは0~6の数字がついたカードから4枚を手札に持ってスタート。中央には「バカバカキスタン」や「トンデモリア」といったおかしな名前の国々が並んでおり、手番には手札から1~4枚を組み合わせ、合計値が等しい国にプレイして、その国に置かれたカード枚数だけ得点する。さらに連番、同じ番号で3枚出せば追加得点も、
後から派遣するほど得点は高いが、昇順に並べて、前に出されたカードと同じ組み合わせ(=コードネーム)では出せないというルールのため、出せる国がだんだんなくなっていく。引き直しても出せる国がなくなったら脱落で、全員が脱落したら、各国でプレイされたカード枚数の多い人にボーナス得点が入って勝者を決める。
最終ボーナスのマジョリティ争いでは、弱小国に大勢送り込むのか、強大国の優位を狙うのかも悩みどころ。ウェブ上で公開された協力ルールも収録し、好みに応じて楽しみ方を変えられる。
(写真はドイツ語版)