電気自動車を効率的に生産『カンバンEV』日本語版、4月29日発売
注目のゲームデザイナー、V.ラセルダが2014年に発表した『カンバン:ドライバーズエディション』を全面的に改訂。イーグル・グリフォンゲームズ(アメリカ)からキックスターターを経て製品化された。電気自動車メーカーの社員となって、革新的な自動車部品を開発し、成果を上げることを目指す。
タイトルはトヨタ自動車の「看板方式」に由来する。ワーカープレイスメントでさまざまな部門に従業員を割り当てアクションを実行。アクションを通じて設計図や部品を獲得し、車を組み立て、走行試験などを行う。定期的に行われる報告会では、上司であるサンドラに自分の成果をアピールする。目標を達成するなどして獲得した発言力を用いて、勝利点を獲得していく。
2014年版からルール調整を行って各種拡張やD.トゥツィによる1人用ルールを加えたほか、アートワークを一新し、コンポーネントが豪華になっている。
内容物:ゲームボード×1、ルールブック×1、ソロルール&リファレンスブック×1、プレイヤーボード×4、ディスク×24、従業員コマ×4、資格マーカー×4、貯蓄シフトマーカー×4、ダブルアップグレードタイル×4、ロックマーカー×20、早見表×4、発言力トークン×20、発言力トークン(白)×23、サンドラコマ×1、経過週数マーカー×1、生産周期マーカー×1、定期報告会マーカー×1、サンドラのリファレンスタイル×1、試走トラックボード(両面印刷)×1、ペースカーコマ×1、自動車コマ×40、部品価値マーカー×6、部品トークン×60、教本トークン×16、部品引換証トークン×11、ガレージボーナスタイル×20、上級ガレージボーナスタイル×20、カンバンカード×12、成果報告カード×32、設計図タイル×35、工場目標タイル×12、需要タイル×5、表彰タイル×20、最終目標タイル×11、貯蓄シフトリマインダートークン×4、計画カード×11、選択カード×18、難易度カード×9、同僚コマ×2、同僚ディスク×10、同僚資格マーカー×2、ソロルール早見表×1、チャージングボード×4、チャージャートークン×14、成果報告カード×6、最終目標タイル×4、特殊ガレージボーナスタイル×7
親子ボードゲーム会「ボードゲームアカデミア/プレイランド」レポート
山形県米沢市で、市教育委員会の主催による親子ボードゲーム会「ボードゲームアカデミア/プレイランド」が4月29日(祝)、市立図書館の体験学習室で行われ、講師を務めてきた。地元新聞社やテレビ局も取材にやってきて盛況な会となった。
子どもや親子を対象としたボードゲーム会にはコロナ禍の現在も呼ばれているが、小学校・放課後や春休みの学童クラブ・学年行事など学校単体での開催がほとんど。その中で今回は市の教育委員会が企画しており、ステイホーム・巣ごもり生活でボードゲームの認知度が上がっているのを感じる。スタッフもボードゲームをいくつも所有していて説明できるという。
会場の広さや、ルール説明に必要な人員数を考えて午前午後入れ替えで定員20名ずつ。午前中(アカデミア)は小学4~6年生とその保護者限定、午後(プレイランド)はオープンで、事前申し込み制である。市内に新型コロナ感染者が出た場合は中止になる可能性もあったので、開催できたのは幸運だった。
どのようなゲームを用意するか、予めチラシに写真を入れるといわれたので、『ウボンゴ』『ブロックス』『街コロ』『インカの黄金』『おばけキャッチ』『ワードバスケット』『クイズいいセン行きSHOW!』『ナインタイル』を選んだ。対象年齢としてはやや高め。このほかにスタッフが持ち込んだゲーム、未就学児でも楽しめそうなゲーム、2人でできるゲームも増やし、合計30タイトル以上が会場に用意された。
会場では2家族1卓で来た順に座って頂き、「ものを大切にすること」「ルールを守ること」「負けても泣かないこと」というお約束をしてスタート。各テーブルの子どもが前に来て遊びたいゲームをもっていくと、そのゲームを説明できるスタッフが付いていって説明する。主催者側でひとつひとつポップを用意してくれたおかげで、選びやすくなったと思う。
ゲームが終わったら、優勝した人が前のホワイトボードにゲーム名と名前を書き、次のゲームに移る。これは勝つことにちょっとしたインセンティブを与えるためであるが、最後に名前の多かった人にダイソートランプ(200円)をプレゼントした。
4人ぐらいで遊べるテーブルとは別に、後方に『クラスク』『ファストトラック』『どうぶつしょうぎ』など2人で遊べるゲームコーナーを用意した。実際、家庭で遊ぶ時は親子2人でというパターンも多いだろうから、手軽に遊べる2人用ゲームは重宝する。休憩時間にちょっと遊んでもらえればというつもりだったが、こちらのほうが気に入った親子もおり、始終盛況だった。
参加者の中には、持ち込みゲームを見て「遊んだことのないゲームのほうが少ない」という方もおり、さすがお子さんの飲み込みも早い。『ウボンゴ』で毎ラウンド全員が時間内に解き、違うのは順位だけという家族もいたのには舌を巻いた。ボードゲーム愛好者はフリークばかりではなく、もっともっと広がりがあることを実感する。
連休中には、隣りのホテルで出張ボードゲームカフェ(物販もあり)が開かれるというニュースもあり(Twitter)、ここで気に入ったゲームを入手して遊んでもらえたらいいなと思う。