アーティストを発掘してギャラリーを有名に『ギャラリスト』日本語版、5月1日発売
ギャラリー(画廊)の運営者として才能あふれるアーティストを発掘し、世界中から顧客を集めるゲーム。新進気鋭のポルトガル人デザイナー・ラセルダ(『カンバンEV』)の作品で、キックスターターなど3つのクラウドファンディングを経て、2015年にイーグル・グリフォンゲームズから製品化された。ゴールデンギーク賞で4部門(大賞、ボードゲーム、ソロゲーム、アートワーク部門)にノミネートされている。
自分の手番には、ボード上の4つのアクションスペースのうち1つにギャラリストを置き、そこでできる2つのアクションをのうち1つを選ぶ。新しいアーティストを発掘したり、作品を購入したりできる「アーティスト・コロニー」、品を(うまくいけばもっと高い値段で)販売したり、アーティストと契約を結んだりすることができる「ディーラー・オフィス」、アシスタントを募集したり、発掘したアーティストの市場価値をアピールしたりする「メディアセンター」、世界の著名な作品を競り落とす「インターナショナルマーケット」がある。
ギャラリストが別のアクションスペースに移動する際にアシスタントを置いていくことができ、そのスペースを他のギャラリストが使うと、その場所のアクションができる。
さらに、自分の手番中には入場チケットを使って訪問者(VIP、投資家、アートコレクター)を自分のギャラリーに移動させれば影響力やお金をもたらし、アシスタントを契約カードのボーナススペースに配置してボーナスを有効にしたりできる。
最後の得点計算では、獲得した絵画、自分のアシスタント、自分自身の評判や影響力、そして隠れたキュレーターやアートディーラーのカードの条件達成によりボーナスを得て、所持金を競う。
選択肢は多くないが順番が重要。あれをやる前にこれをやりたいが、これをやる前にはあれをやりたいと悩みは尽きず、戦略性を問われるゲーマーズゲームとなっている。
ゲームで登場する作品には、絵画、デジタルアート、写真、彫刻で新進気鋭のアーティストの実際の作品を使用。デラックスなボードゲームとなっている。
タイルを並べて線をつなぐ『テイク・イット・イージー』日本語版、5月1日発売
1983年に発売された『Hextension』というゲームをリメイクして1994年、F.X.シュミット社(ドイツ)から発売された。ドイツ年間ゲーム大賞候補作、ドイツゲーム賞9位入賞作。アークライトが2016年に日本語を含む5ヶ国多言語版をリリースしており、このたび、同じデザインで日本語版となった。
全員同じ組み合わせの六角形タイルをもち、代表がランダムに1枚引いて自分のボードの好きなところに配置する。ほかの人も同じタイルを探して、それぞれ自分のボードに置く。これを繰り返して、ボードがいっぱいになったら得点計算を行う。
六角形タイルには3色のラインがあり、ラインの端から端まで同じ色がつながっていれば得点になる。あちら立てればこちら立たず、だんだん置きたくない場所にタイルを置かなければならなくなっていく。
同じタイルなのにプレイヤーによって置き方が変わるのも面白い。先の先を考えるパズルの要素と、タイルを引く運の要素がミックスされた作品だ。