カテゴリー: エッセイ
国産ゲームの価格設定
ゲームマーケットではたくさんの国産新作ゲームが発売された。タイトル数が増えただけでなく質も向上していると感じたが、一方で内容と見栄え(=価格)のバランスに疑問を感じるものもあった。 結局のところ、どんなものであれ価値を認める人が多ければ売れるし、そうでなければ売れないというだけなので、価格設定は売る…
SdJノミネート予想
ドイツゲーム賞の投票が始まったが、年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)の発表のほうが先である。例年予想が当たったためしはないが、今年の予想をしてみた。◎○△×はゲームの評価でなく、リストに入る確率。 ◎トバゴ ○倉庫の街orハバナ ○フレスコ △原始の生活orシーランド ×ブタ仲間 年…
ベスト・トイレゲーム
毎年たくさんのゲームが発売される昨今、過去のゲームを振り返る機会が少なくなって、中には遊んだかどうかも憶えていないゲームもちらほら出てきた。そこで、テーマ別にベストゲームを考えることで、過去のゲームを振り返ろうと思う。 第1弾はトイレゲーム。何で最初からそんなテーマかというと、実は学生時代、トイレの…
デザイナー買い
まだウェブにはアップされていないが『シュピール』16号が届いた。残念ながら今号で休刊になるが、「ボードゲームのしょ〜もない楽しみ方」というコラムのテーマが「デザイナー買い」で面白かった。関西のゆうもあ会員のMさんは、クニツィアと聞くと日本語ルールがなくても条件反射で購入してしまう。で、クニツィア4号…
勝敗かコミュニケーションか、ではなく
ボードゲームの目的として、勝敗かコミュニケーションかというのはよくある話である。「スタイル、好み、経験」で、前者寄りをトーナメントプレイ、後者寄りをカジュアルプレイと呼び、このスタイルの違いが想像以上に大きいことを指摘した。 例えば、鈴木銀一郎氏が「ときどき、『ボードゲームはコミュニケーション・ツー…
ブラフゲームの愉しみ
エイプリルフールにちなんで、ブラフゲームを紹介しよう。 実生活ではウソをついて人を騙すというのはいけないことだが、対人ゲームでは醍醐味のひとつ。平気な顔をしているけれども、この人はウソをついているんだろうか、それとも正直に言ってるんだろうか? 明らかに顔に出る人もいるし、顔に出す演技がうまい人もいる…
キーワード法と因果関係法
文章などを要約する方法に、キーワード法と因果関係法というのがある(三森ゆりか「大学生のための言語力トレーニング」月刊言語2007年4月号)。これをボードゲームのルール説明(インスト)に置き換えて考えてみる。 キーワード法とは、ルールを理解するための必要最低限の情報をキーワードとして取り出し、それらを…
評価の世論
最近、評価を積極的に発信する人が減っており、それにつれて少ない評価で世論が固まりがちなことを懸念している。 ゲームの購入を検討するとき、ウェブで評判を探すという方は多いと思うが、何人かの人が揃って同じような理由からネガティブ評価していると思ったことはないだろうか。もしかするとその何人かは、同卓した人…
ドット付きひらがなタイル
普段のゲーム会ではなかなか遊べないワードゲームを、妻が育児休暇のうちに遊んでもらっている。これまでに『ヤーゴ』、『ワードウィツ』、『クイビックス』、『バイワード』を遊んだ。 どれもそれなりには楽しめたが、英語のボキャブラリーの少なさにがっかりするし、正しい単語かどうか判定するのにいちいち辞書を引いて…
祖母のボードゲーム観
休みの日に大人が集まってボードゲームをしたり、私と妻が遊んでいるのを、88歳の祖母は理解できないらしい。 「何のためにやってるの?」 「楽しみのためだよ」 「お金は賭けるのかい?」 「賭けないよ」 「オレも、宝くじ買おうかな」 「宝くじみたいなもんじゃないよ!」 祖母はギャンブル嫌いだが、宝くじはた…