人類の成長の限界に挑戦『リミット』日本語版、10月下旬発売
今年いっぱいで新作の制作を終了するルドノート(フランス)のおそらく最後の新作。「人は幾何学級数的に増加するが、食料は算術級数的にしか増加しない」と報告したD.メドウズの成長の限界説に着想を得ている。産業革命から近未来(1850年~2060年代)にわたって世界的危機を乗り越え、国家を運営する。
1国家の最高権力者となり、最大7世代にわたってゲームをプレイする。各世代は「政治フェイズ」「社会フェイズ」「国際フェイズ」からなり、政治フェイズではカードプレイで軍事、生産、経済などの政策を実行する。「社会フェイズ」では政治フェイズで選択した結果で国家が発展・衰退する。「国際フェイズ」では金融危機、環境危機、軍事危機が起こりうるので、時に同盟を組んで対処する。
世界危機が4回起こるとサドンデス。持続可能性を優先するか、支配を求めるか。政治的決断の一つ一つが、自国の人口や生産だけでなく、世界と他国の均衡にも影響を与える中、限られた資源をマネージメントして国家の運営を適切に行い、将来の世代のための回復力を維持して、最も多くの得点を獲得した国家が勝利する。
内容物:国家ボード 6枚、プレイヤーエイド 6枚、市場ボード 1枚、保管ボックス 9箱、カード 232枚、貨幣トークン 108枚、汚染トークン 45枚、不安定化トークン 33枚、化石資源トークン 74枚、駒 57個、その他のトークン 124枚
東京北千住のボードゲームカフェ「ランビーフィッシュ」を訪問
今年4月に千歳烏山から北千住に移転オープンしたボードゲームカフェ「ランビーフィッシュ」を訪問。東口を出て徒歩5分、商店街を抜けると行き止まりのT字路の2階にあり、看板が目にとまりやすい。買い物に来ていたスイス人夫婦に尋ねたところ、娘がこの看板を見て教えてくれたという。
ランビーフィッシュは2022年に京王線の千歳烏山駅すぐそばにオープンしたが、線路高架化の工事により立ち退かなければいけなくなり、ハブ駅がある北千住に引っ越した。日本版モノポリーでは最も地価が安いところだが、JR線、東武線、つくばエクスプレス線、地下鉄日比谷線・千代田線が乗り入れ、至極便利な場所である。千葉・埼玉・東京から集まりやすく、店主のすばる氏によればグループ利用が増えたとのこと。
明るい店内は入口付近がショップ、奥がボードゲームカフェになっている。独自輸入品があるのが特徴で、セレクトショップ「LambGames(ラムゲームズ)」として通販も行っている。倦怠期『シャット・ザ・ブックス』のリメイクで別府さい氏がイラストを手掛けた『ノールーズエンズ』が販売中で、ましかまる『いやどす』のリメイクでB.ソーベル氏がイラストを手掛けた『ワースト・イン・ショー』が販売準備中。ゲームマーケットなどでの出展はしておらず、店頭か通販でしか手に入らない。
お客さんが少ない平日の昼間はボードゲームカフェの弱点だ。そこでランビーフィッシュではオリジナルメニューをウーバーイーツで販売している。店内でも注文可能で、ホットコーヒーに合う。
食事が終わって2人専用のラダークライミング(大富豪系)ゲームを2タイトル遊ばせて頂いた。『レピドプテリー(Lepidoptery)』はプレイした役にコマを置く4目並べで、『ディッコリー(Dickory)』は場札を補充すると最強札が変わるアブストラクト風味。
定番ゲームはジャンル分けされて陳列されており、初めての人だけでなく、経験者でも選びやすい。仕事帰りや休みの日にふらりと訪れ、リラックスして過ごすことができそうだ。
ランビーフィッシュ
東京都足立区千住旭町23-3 三幸ビル2F/TEL:03-5969-9043
平日15:00~23:00、土日祝13:00~23:00、木曜休
平日1時間500円(最大2500円)、土日祝1時間600円(最大3000円)