第10回東北ボードゲームフリーマーケットを終えて
11月9日(日)、山形県長井市で第10回東北ボードゲームフリーマーケットが開催された。過去最高となる中古・創作・新作880品のボードゲームが出品され、のべ290人の参加者が、400品を購入した。

親イベント「みんなの文楽」ではいけだてつや氏のトークライブをはじめ、ミュージック、けん玉&ジャグリングパフォーマンス、ワークショップ、フードなどさまざまなメニューが並び、イベント全体では参加者500人。フリマ参加者にもイベント全体を楽しんでもらおうと、今回も整理券を配布し、開場15分前に再集合して頂いた。
ボードゲーム体験コーナーは高校生・専門学校生が担当。今年はドイツ年間キッズゲーム大賞が隠しテーマで、今年の大賞『トップトルテ』、2024年ノミネート『宝石の山』、2022年のノミネート『クアックスと仲間たち』がよく遊ばれた。
ステージはいけだてつやさんの高校野球ネタ。スマホから写真をプロジェクタに出して見せるスタイルで、マニアックな高校野球ネタに笑う。
フリーマーケットの出展形式は例年通り出展者別ではなく、ラベルを貼ってジャンル別に陳列。出口付近のレジで支払い、終了後にラベルをもとに売上を渡す。売上1点につき50円は、打ち上げとしてお寺で行われる鍋パーティに使われる。フリマの時間は2時間で、1時間後から売れ残りの値引きを始め、どんどん値段を下げる。私の出品目的は「ボードゲーム棚からのはみ出しをなくすこと」なので、売れ残りを避けるべく、最後は売れ残りを箱に詰めてまとめ売りした(それでも売れなければ、「ご自由にお持ち帰り下さい」ボックスに入れるつもりだった)。
出品者の中には、昨年まで買う方だった方もいらした。出品しつつ、別のゲームを買っていく。こうして中古で買って、遊んで、遊び終わったゲームを持ってきて別の方に譲れば、家の荷物も増えないし、安価に遊ぶことができる。つまり一種のボードゲーム交換会なのである(そもそもこのフリマの前身は20~30個ぐらいのボードゲーム交換会だった)。
終わってからは、準備で前日から入っているスタッフと出品者で恒例の鍋パーティー。いけだてつや氏、ホヌゲームズのおふたりにもご参加いただき、ボードゲームをしたりトークしたりして過ごした。ボードゲーム棚もすっきり、これで再来週のゲームマーケットに臨むことができる。
魔王城へのルートを記憶『RPG・イン・メモリーズ』12月5日発売
ゲームマーケット2022春にてlocogameから発売された『ダンジョンインメモリー』のリメイクで、魔王城へのルートを頭の中で描きながらタイルを配置していく記憶ゲーム。イエロ(フランス)からも”Emergency Exit Only”というタイトルで別版が今年発売されている。
手札から順番にタイルを出して場に道タイルを重ねていく。道が行き止まりになると思ったらエンド宣言。それまでに並んだタイルを並べて、本当に行き止まりになっていたら得点になる。混乱しやすいダブルタイルもあり、行き止まりだと思わせる戦術もある。
新版ではビデオゲームソフトのようなパッケージに、タイルがドット絵のマップになったほか、新たに加わった協力モードでは、「スタート地点から左に2歩、上に3歩」など座標が指定された宝を目指す。直行できればよいが、手札の都合で迂回することも。記憶が苦手な人でも空間把握能力を駆使して楽しむことができる。