時間差ワカプレ『プラネトリコ』をリメイク『クロックワーカー』8月下旬発売
ボードゲーム制作サークル「四等星」がゲームマーケット2017春に発表した宇宙開発ゲーム『プラネトリコ』をリメイク。ワーカーが帰還したときにアクションが発動する時間差ワーカープレイスメントゲームをディベロップし、テーマとアートワークを一新、コンポーネントも豪華になった。
2XXX年、人類に見捨てられた地球で、残された旧式ロボットたちが工場や機械を再び稼働させる。資源を獲得し、資源を使って人類の遺した技術を再発明しよう。遺物を獲得すれば、新たな特殊能力や勝利点を得られる。
ワーカーの配置方法と、ワーカーが資源を獲得するタイミングが特徴。ワーカー配置できる場所カードにはマスが複数あり、ワーカーは上から順にしか置くことができない。また、資源はワーカーを回収する際に獲得できるが、回収できるのはワーカーを配置した次の手番以降で、それも一番上のマスから1体ずつしか回収できない。時間差で帰ってくるワーカーを計算して、効率よく勝利点を獲得しよう。
『プラネトリコ』からカード能力を調整したほか、「レコードタイル」という新たな勝利点戦術を追加。また、2人用ルールも加わりプレイ人数の幅が広がった。小さなワーカーコマも没入感を高める。
本作はホビージャパンの公募で選ばれた。同社から発売されている『たたらばと森』『ダイスエイジ』『老師敬服』『ハンザの女王』に続く国産ボードゲームシリーズとなる。
内容物:カード 72枚(59x92mm)、レコードタイル 20枚、ワーカー 50個、ペレット 80個、ギアトークン 80個、勝利点トークン 80枚、+1資源トークン 1枚、-1ギアトークン 1枚、サマリータイル 4枚、スタートプレイヤーマーカー 1個、ルールブック 2冊(日・英)
クロックワーカー(リかち&ホビージャパン, 2021) pic.twitter.com/iuna0HEo4c
— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) October 10, 2021
アメリカTMG社が事実上倒産 『横濱紳商伝』英語版などを出版
TMG社はM.ミンデス氏がユタ州を拠点に設立した出版社で、2009年に『テラプライム』と『ホームステッダーズ』でデビュー。アメリカ国内だけでなく、ドイツや日本などのゲーマーズゲームの英語版をリリースしてきた。
特にOKAZU Brand(日本)の英語版に力を入れ、これまで『横濱紳商伝』『横濱紳商伝デュエル』『エンペラーズ・チョイス』『オキドキ』『はんか通骨董市』『ジャングリラ』の英語版をリリース。『横濱紳商伝』の英語版”Yokohama”が国際的に高く評価され、TMG社の代名詞ともなった。
近年はキックスターターでデラックス版を製作していたが、2019年秋の『エンペラーズ・チョイス』のデラックス版を最後にストップ。結局、世に出ることなく、出資者には返金措置が取られることが発表された。
在庫処分は「可能ならば再スタートのため」で、ゲーム開発の中止も「2、3年」としているので、再起を期待しよう。