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ココペリ(Kokopelli)

流動的なコンボ

手札からプレイした儀式カードの特殊能力を活かして、儀式を完成させるハンドマネージメントゲーム。クイーンゲームズの新作で、デザイナーはS.フェルト……にしてはゲーム構造もカード効果も複雑でなく、プレイ時間も短めになっている。

ゲームには16種類のカードが入っているが、そのうち10種類を使う。各自、今回使う10種類を3枚ずつと、ジョーカーのココペリカード6枚を混ぜて自分のデッキにし、手札5枚でスタート。

自分の手番には、山札から1枚引く、場に1枚プレイする、手札を交換するなどのアクションから2つ行う。手札を0枚にするとボーナスがあるので、できるだけきっちり出したいところ。

儀式を完成させて得点するには、同じカードを4枚プレイしなければならない。手札はばらばらなのに、場は4ヶ所で4種類しかカードをプレイできず、同じカードを4枚揃えるのは難しい。そこで重要なのが、すでに場にプレイされたカードの特殊効果である。1アクションで2種類出せる「ウォーリアー」、ココペリカードは2枚分になる「スネークダンス」、4枚でなく3枚で儀式を完成できる「ドラマー」などがあり、コンボでどんどん手を早められる。

また、両隣のプレイヤーの場にもプレイすることができ、敵に塩を送ることになるが、手札をなくすのに有効で、完成させればおこぼれももらえる。ゲームは誰かの山札がなくなるか、いくつかの儀式を3人が完成させると終了し、合計得点を競う。

儀式を完成させると、その特殊能力がなくなってしまうのが面白いポイント。あえて完成させずに残しておいたりするが、早く完成させたほうが得点が高いこともあり、コンボは流動的にならざるを得ない。特殊能力の蓄積がない分、終盤にかけて手が重くなることもなく、テンポよくプレイできる。

使うカードの種類を変えれば展開も変わる。これはいくらでも拡張セットが出せるなと思っていたら、もう第1弾が発売されていた。さすがクイーンゲームズ。

Kokopelli
ゲームデザイン・S.フェルト/イラスト・M.エルト
クイーンゲームズ(2021年)
2~4人用/12歳以上/40~60分

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いたわりの言葉から症状を当てる『人にやさしくなるゲーム』11月20日発売

オインクゲームズは11月20日、『人にやさしくなるゲーム』を発売する。ゲームデザイン・クラシエ漢方セラピー、アートワーク・オインクゲームズ、2~6人用、10歳以上、15分、3630円(税込)。

薬局・ドラッグストアで漢方薬を展開するクラシエ薬品が「漢方セラピー」15周年を記念して企画開発したカードゲーム。「体調不良の人」と「まわりの人」とに分かれ、自分の身体の不調に気付いていない設定の「体調不良の人」が、「まわりの人」からかけられる「セラピーワード」をヒントにして、自分の症状に気がつくことを目指す。

ゲームはインディアンポーカーのようなスタイルで進行する。「体調不良の人」は症状カード(神経性胃炎、眠れない、腹痛、せき、生理痛など)の中から1枚引いて、自分以外のプレイヤー全員に見えるようにおでこに当てる。「まわりの人」はそれを見てアプローチカードに書かれた方法でセラピーワードをかけ、その症状に気づいてもらう。

アプローチカードには、「体験/共感」「オノマトペ」「気遣い」「なりきり恋人」があり、さまざまなアプローチで声をかけるが、症状名が含まれる単語は使用できない。「体調不良の人」はヒントをもとに症状リストを見ながら、自分がもっている「症状カード」が何かを回答する。そして「この人の言葉はやさしかったな」「症状にうまく気づかせてくれたな」と思う人に対して、セラピーチップを1枚わたす。

協力モードと対戦モードがあり、好きなモードで遊ぶことができる。体調の悩みを通して人にやさしくなることを楽しむことで、お互いの理解を深め、それぞれが自分らしく生きられるダイバーシティ社会へのきっかけになってほしいという。24日まで100名にプレゼントキャンペーンを実施中。応募はこちらから。

内容物:症状カード 45枚、アプローチカード 9枚、砂時計 1台、症状リスト 6枚、セラピーチップ 9枚、遊び方説明書

オインクゲームズ:人にやさしくなるゲーム