シュピール’24:ディーププリントゲームズ
ゲームデザイン:S.フェルト、イラスト:D.ローハウゼン、1~4人用、14歳以上、90~180分。
創造技術アカデミー宇宙学部の卒業試験として、神となって部族の文明を進化させるゲームで優秀な成績を収め、アカデミーの正会員になることを目指す。中重量から重量級ゲームのユーロゲームで、技術ツリーのような構造でアクションを引き起こすダイス選択メカニクスを採用している。ダイスの最適な使い方を考え、ユニークなカードをプレイすることでさまざまな戦略や、勝利への道筋が見えてくる。しかしそれは、このゲームのシステムや多くのカードが提供する可能性のほんの一部に過ぎない。
ゲームデザイン:M.キースリング、イラスト:L.ジーグモン、2~4人用、10歳以上、40~60分。
『アズール』のキースリングによる、カフェの床を改装するゲーム。貴重な寄木細工の床をスタイリッシュなインテリアで装飾し、リデザインする腕を競う。最も価値のある装飾品を作り上げ、技術力を上げて新しい道具を手に入れ、複雑な契約を勝ち取ろう。手番にはカードをプレイしてプレイヤーボードに寄木細工コマを配置し、条件を満たしたら道具カードを手に入れる。道具カードは種類別に累積して得点が入るため、同じ種類のカードを狙いたい。最後に配置した寄木細工コマの種類によってカードを補充する。全員行動できなくなったらラウンド終了で、3ラウンドの後、完成した寄木細工の得点を入れて勝敗を決める。5つのパーツをはめこむ寄木細工コマの出来栄えが見事。
ゲームデザイン:D.ボーディン、イラスト:J.エヴァート、4人用、10歳以上、10~25分。
チームのメンバーにささやき声で、手がかりを共有し情報を集め、巧みに組み合わせて、正しい結論を導き出す協力型推理ゲーム。3タイトル同時発売となる。「カメレオンの追跡」では、気候変動との闘いにおける画期的な発明を狙う世界中のスパイや犯罪者の盗難から阻止し、永遠の敵「カメレオン」の足跡をたどる。「オテシスの財宝」では有名な考古学者が殺害され、失われた神殿の奥深くに埋もれた貴重な宝物「オテシス」の手がかりが見つかる。エジプトの砂漠を探検する途中、「カメレオン」率いる犯罪者集団に遭遇する。「シグマ・クラブ」ではスイスのルガーノにある大学で学生が殺害される。マフィアの関与が疑われ、イタリアへと捜査の手を伸ばすが、事件は突然、悪い方向へと転がっていく。
魔法の一族の玉座争い『イーヴンフォール』日本語版、9月20日発売
『クラウドエイジ』と同じナノックスゲームズ(オーストリア)から昨秋発売された。現実の境界が裂け、超自然が目覚める夕暮れに、魔法使いの一族が魔女や長老を派遣して新たな「力の場所」を発見し、儀式を行い、魔法の玉座をめぐって争うワーカープレイスメント&エンジンビルドゲーム。
毎ラウンドのはじめに指定された資源、カード、マナを補充した後、順番に5つのアクションから1つを行う。カードを集め、まとめて発動させ資源を獲得する。手札から儀式やスペシャリストカードを出してさまざまな効果を得、アクションスペースに魔女や長老を配置してアクションを行い、大鎌やオーブを作ってアドバンテージを得る。
全員のアクションが終わったらアクションスペースに配置した魔女や長老の数と握ったマナでボーナスを巡るマジョリティ争い。これで1ラウンドが終わり、3ラウンドで勝利点を競う。カードはプレイヤーボードの周囲4ヶ所にプレイされ、いかに効率の良いコンボを生み出せるかが勝敗を分ける。
4つの種族の能力が最初から異なる非対称モード、オートマと戦う1人ルールもあり、ゲームのたびにカードとアクションの新しいシナジーを発見できる。