カリブの島々を船で探険『マラカイボの海賊たち』日本語版、8月31日発売
『マラカイボ』(2019年)の世界観でゲームズアップ(ドイツ)が制作し、DLPゲームズから2023年にから発売されたスタンドアローン作品。17世紀カリブ海の海賊となり、船の改良を行いつつ、カリブ海を巡り、宝探しや探険を行い、より高い得点を獲得することを目指す。
カードを並べて作ったゲームボード上で、手番には自分の船を1~3マス進め、止まったスペースでアクションを行う。船を改良してさまざまな能力を得、住居を契約して勝利点を増やし、宝島では船を改良し、ダイスを振って略奪したり探検家を進めてさらにアクションを行ったり、クエストを請け負ったりする。
海の先にあるマラカイボの港に誰かが到達したらラウンド終了となり、船を戻して次のラウンドを行う。3ラウンドでゲーム終了となり、最終決算を行って勝利点で勝敗を決める。
多岐に渡る船の改良と能力の底上げ、得点要素の多彩さ、さらにゲームのたびに変化する海によって、船の経路や得点戦略も自ずと変わる。プフィスターが『グレートウェスタントレイル』や『マラカイボ』で使用したアクション選択メカニクスをほどよい重さで味わうことができる。仮想プレイヤーと対戦するソロモード、6種類の追加モジュール付き。
ドイツゲーム賞2024トップ10発表、1位はシュピールにて
ドイツゲーム賞は、前年の秋から当年の春までに発売された新作を対象として、はがき、インターネット、用紙による一般投票で選ばれている。5タイトルまで記入する方式で、毎年フリーク向けの作品が選ばれる傾向にある。昨年は『プラネット・アンノウン』、一昨年は『アーク・ノヴァ』が受賞した。
従来はこの時期に1位までのランキングが発表されていたが、昨年から上位3タイトルを順不同で発表し、1位をエッセン・シュピール会期中に発表するという方式に変更。また同時開催のドイツキッズゲーム賞(Deutcher Kinderspielepreis)も同様の方式になっている。
上位3位のうち、『スカイチーム』は年間ゲーム大賞受賞、『フォレストシャッフル』は年間エキスパート大賞推薦、『白鷺城/ホワイト・キャッスル』は未入賞となっている。日本語版はいずれも発売済み。ベストキッズゲームについては、年間キッズゲーム大賞の『まほうのカギ』が上位3位に入っている。
4位以下は順位確定で発表され、年間エキスパート大賞のノミネート3作品はいずれも入っていない。4~10位で日本語版が発売されているものは、昨年と同じく5タイトル。
【ドイツゲーム賞2023上位作品】
1~3位(ドイツ名アルファベット順):
・白鷺城/ホワイト・キャッスル(Die weiße Burg / S.サントス&I.センドレロ / コスモス+デヴィル)
・フォレストシャッフル(Mischwald / コシュ / ルックアウトシュピーレ)
・スカイチーム(Sky Team / L.レモン / コスモス+スコーピオンマスク)
4位:ダーウィンズ・ジャーニー(Darwin’s Journey / S.ルチアーニ&N.マンゴーネ / スケリッヒゲームズ+サンダーグリフゲームズ)
5位:トゥーメニーボーンズ(Too Many Bones / A.カールソン&J.J.カールソン / フロステッドゲームズ+チップセオリーゲームズ)
6位:リバイブ(Revive / K.A.オストビー&H.メッシナー&A.ウェルムルンド&E.スヴェンソン / ペガズスシュピーレ+アポルタゲームズ)
7位:ハーモニーズ(Harmonies / J.ベンヴェヌート / アスモデ+リベルー)
8位:オブセッション(Obsession / D.ハラガン / ストローマンゲームズ+カイェンタゲームズ)
9位:ヒーローお断り!(Helden müssen draußen bleiben / L.ブルーエ / ミラクルス+ブルーエゲームズ)
10位:ニュークレウム(Nukleum / S.ルチアーニ&D.トゥルツィ / ジャイアントロック+ボード&ダイス)
ベストキッズゲーム
1~3位(ドイツ名アルファベット順):
・まほうのカギ(Die magischen Schlüssel / M.スラヴィシェック&A.シュタインヴェンダー / ゲームファクトリー+ハッピーバオバブ)
・おいしい溶岩(Lecker Lava / S.ヴァグナー / ドライマギア)
・アンロック・キッズ:過去からの物語(Unlock! Kids: Geschichten aus der Vergangenheit / M.フォート&W.フォート / アスモデ+スペースカウ)
・Spiel Essen: Top 10 des Deutschen Spiele Preises stehen fest