黒死病から市民を救え『メッシーナ1347』日本語版、9月下旬発売
オリジナルは昨秋、デリシャスゲームズ(チェコ)から発売された作品。『アンダーウォーターシティ』『プラハ 王国の首都』に続くゲーマーズゲームで、ボードゲームギークのエッセン注目作ランキングで1位を獲得している。イタリアのシチリア島にある港町メッシーナで、有力な貴族たちが蔓延する黒死病の脅威と戦い、街の復興に尽力するという、コロナ禍の現代にも通じるテーマの作品だ。
ワーカープレイスメントでさまざまなアクションを行うが、アクションスペースにいる市民(「職人」「修道女」「貴族」の3種類)を救助し、職業に応じて自領(プレイヤーボード)や作業所(共通ボード)に避難させると、特別アクションや収入をもたらすところが特徴。疫病になった市民も、回復するまで隔離小屋に配置する。こうして得られた収入で街区を再開発し、名声を競う。
得点手段やボーナスがプレイヤーによって変わる非対称プレイヤーボード(バリアントルール)、仮想プレイヤーがランダムにアクションスペースを塞いでくる中で目標得点を目指すソロモードもついて、じっくり遊ぶことができる。
東海道沿岸を周遊『波路』日本語版、10月上旬発売
親日家のフランス人デザイナー、A.ボウザが『東海道』(2012年)から10年経った今年発表した続編。今度は江戸時代の漁師となって東海道沿岸の太平洋を船で周遊する。
『東海道』と同様にトラックを好きなだけ進んで空いているマスのアクションを行う。常に一番進んでいないプレイヤーの手番となるため、ゆっくり進んで手番を増やすか、早く進んでアドバンテージを取るかの選択がある。
道中では、素晴らしい海の生き物を目の当たりにしたり、色とりどりの魚を釣ったり網にかけて棚をいっぱいにしたり、浅瀬で多くのカニやエビを捕まえたりする。また途中の桟橋で釣り具をグレードアップしたり、捧げ物をして海の神々を楽しませることもできる。神々の意志に従えば、聖なる恩恵がもたらされる。
『東海道』を引き継ぐシンプルなルールながら、海での漁や、航海中のさまざまなイベントなどのアクションが新しい作品。引き続きフランス人による江戸文化テーマのアートワークも注目される。
内容物:ゲームボード 1枚、船ボード 5枚、船駒 5個、勝利点マーカー 5枚、景観カード 60枚、景観ボーナスカード 3枚、桟橋カード 20枚、神宿る岩カード 20枚、捧げ物トークン 20枚、甲殻類トークン 50枚、魚トークン 48枚、網トークン 12枚、到着順トークン 5枚、布袋 1つ、ルールブック 1冊