アリガトウ(Arigatō)
3日後まで献上品をいくつ出す?

将軍の誕生日に向けて職人を集め献上品を作るセットコレクションゲーム。『コルト・エクスプレス』『リビング・フォレスト』『ルイス・クラーク探検隊』などヒット作品を出してきたルドノート(フランス)は、昨年いっぱいで閉業したため、『リミット』と並んでこの作品が最後となる。閉めを飾るこのタイトルが胸にジンと来る。エッセン・シュピールではデザイナーとイラストレーターが並んで箱にサインをしてくれて、長い列ができていた。
ゲームは12ラウンドにわたって行われる。毎ラウンドのはじめに職人カードが配られるので、自分の村に置く職人1人、資源を生産する職人2人、左隣のプレイヤーに流す職人2人に分ける。村に置いた職人は条件を満たすとボーナスの資源や得点をもたらすとともに、必要な資源を揃えると献上品を作ってくれる。資源は「折り紙」「盆栽」「刀」「彫像」「花火」の5種類で、職人もこれに対応して5種類いる。指定された組み合わせを揃えるのはなかなかたいへん。
無事、献上品を作れた職人はお城に送られ、村に空きスペースができる。またここに次のラウンド村人を入れて次の献上品を作るのだ。村のスロットは4つしかなく、村人によって置ける場所が決まっているので、どんどん献上品を作れるよう上手にやりくりしなければならない。
ラウンドの最後には予め発表されている目標(村や城に◯枚の同じ/異なる職人がいる)が達成されたかチェックする。2、3ラウンド前から周到に準備しないと達成できないようになっており、この縛りも職人の選択を悩ましくする。12ラウンドで達成された目標、お城に送られた職人の得点、ゲーム中に獲得した職人ボーナスを足して勝敗を決める。
日本をイメージしたエキゾチックなイラストに和むが、職人が指定する資源を集めるだけでも大変なのに、ラウンド終了時目標も見据えて職人を選ぶのは頭を使い、何を諦めて何を取るか、最後の最後まで苦しい。将軍にありがとうと言ってもらうのは容易ではないが、今まで楽しい作品を作ってきてくれたルドノート社に感謝して遊びたい。
ゲームデザイン:M.ラドラ&F.シリエ/イラスト:T.ブロトン/ルドノート(2025年)
1~5人用/10歳以上/45分
ボードゲーム消費金額2025、平均は20万1千円
当サイトで行ったアンケート「ボードゲーム消費金額2025」(回答者159名)の結果、昨年1年でボードゲームの購入に使った金額の平均は201,098円となったとなった。昨年の平均額247,342円から約4万6千円の減。中央値も11万5000円と昨年の15万から減。最低額は0円、100万円超は5名で、最高額は200万円だった。回答者の分布はグラフの通り。回答にご協力頂いた皆様、ありがとうございました。
「オタク」に関する消費者アンケート調査(矢野経済研究所)の「アナログゲーム」(年間8987円)とは大きな開きがあり、回答者層に偏りがあるが、ボードゲームを趣味とする愛好者のうち、上位層のデータとして参考にして頂きたい。なおこの金額は「20代が趣味や遊びに使っている金額」(SMBCコンシューマーファイナンス)の平均額と同じであり、家計的にあり得ない数字ではない。
平均額を1ヶ月で割れば1万7000円で、昨今の値上げ状況を見れば大箱2つか、大箱1つ+小箱3つぐらいの値段で、年間30~40タイトルくらいの購入量となる。昨年発売された日本語版ボードゲームが220タイトル、日本語訳付き輸入ボードゲームが約100タイトル、ゲームマーケットなどで発表される国産同人ボードゲームが約1400タイトルであることを考えれば、50タイトルから1タイトルぐらいの割合となる。