ボードゲームカフェバー:2025年の新規開店は39件
2025年のボードゲームカフェバーの開業は39件だったことが、当サイト調べでわかった。昨年の55件から3割の減少で、40件を下回るのは2016年以来9年ぶり。閉店は昨年より8件多い23件で、増加はしているものの伸びは緩やかになっている。プレイスペースの開業も15件と前年を下回り、閉業は15件で差し引きゼロとなった。
ボードゲームカフェが急増した2016年から今年で10年目。今年だけで4店舗増やしたJELLY JELLY CAFEのように勢いのあるところもある一方、老舗の閉業や、開業して1年ももたないこともあり、経営の厳しさが浮き彫りとなった1年だった。
愛知でゲームバーを経営する内田巧氏は「ボドゲ単体だと構造的にしんどい。『ボードゲーム+α』 がないと生き残れない」(X)と述べ、JELLY JELLY CAFEオーナーの白坂翔氏は「ボードゲームカフェという業態を、どうすれば“街に必要な場所”にできるか?」(X)という本質的な問いを立てる。コロナ禍後、ボードゲームの需要が急速に伸びるという期待が外れ、客単価・回転率が低く、新作のサイクルが早い中で安定的な利益を生み出すための厳しい挑戦は続く。
現在、日本国内で営業しているボードゲームカフェは299件、ボードゲームバーは69件、ボードゲームプレイスペースは152件(ボードゲームカフェバー/プレイスペースリンク集)。
※定期的に調査・見直しを行っているため、数値は今後変わる可能性があります。

『フォレストシャッフル:ダートムーア』日本語版、1月中旬発売
イギリス南西部、デボン州にあるダートムーア国立公園に舞台を移して、動物や昆虫などを集めて生態系豊かな自分の湿原の森を育てるカードコンボゲーム。ルックアウトシュピーレ(ドイツ)から今秋発売され、エッセン・シュピールのスカウトアクションで3位になった。
前作同様、手番には山札か場札から2枚カードを引くかコストを支払って1枚自分の前にプレイし、山札から冬カードが3枚出たら終了となる。カードは森の基本となる「樹」や「低木」や湿原などの「地形」、それらの上下もしくは左右に置く「動物」、「鳥」、「昆虫」、「草」、「両生類」などがあり、植生、場所、食料として必要とする生物などを考慮して配置することで高得点を目指す。
生物カードは左右や上下に分割されており、一方の側として配置したらもう一方の側はあきらめなければならない。また、コストとして支払ったカードは場札に置かれ、他のプレイヤーが取れるようになるので注意が必要だ。メカニクス的には、カードを裏にして「沼地」としてプレイすることもでき、沼地に生息する生物も登場。樹木が8種類から6種類になり、ボーナスを取りやすくなっている。
内容物 カード 180枚、得点シート 1冊、ゲームボード 1つ、ルールブック