フランス年間ゲーム大賞2009に『ディクシット』
このゲーム賞は1988年から始まる伝統ある賞で、ファミリー向けの易しいゲームを選ぶ傾向にある。大賞を受賞した『ディクシー』は、フランス産のコミュニケーションゲーム。親が絵を見て言葉や文を話し、子が手札から親の話に合うと思うカードを出す。当たっていれば親も子も得点になる。絵はどれも絵本の挿絵のような不思議なものばかりで、説明が難しいのが特徴だ。
これと同時に発表されるキッズゲーム賞には『チーズのお城』が選ばれたほか、異例の審査員特別賞が発表され、『アグリコラ』が選ばれている。ファミリー向けを標榜するフランス年間ゲーム大賞だが、審査員にはフリークが含まれており、強い推薦があったという。
このほかにファイナリストとしてノミネートされたゲームは以下の7タイトル。評価の高いゲームが数多く含まれているだけに、大賞作がサプライズとなっている。
【アスドール・フランス年間ゲーム大賞2009】
大賞:ディクシー(Dixit / J.-L.ルービラ)
キッズゲーム賞:チーズのお城(Chateau Roquefort)
審査員特別賞:アグリコラ(Agricola)
ファイナリスト:ベッポ(Beppo)、ドミニオン(Dominion)、カレイド(Kaleidos)、ジャマイカ(Jamaica)、モー(Mow)、パンデミック(Pandmie)、ツァール(Tzaar)
・Tric Trac:Et l’As d’Or Jeu de l’Annee est…
・Boardgame Geek:Dixit
ニュルンベルクおもちゃ見本市、閉幕
今年で第60回を迎えるニュルンベルクおもちゃ見本市が11日に閉幕し、10日までに115カ国から76000人が訪れた。
ニュルンベルクおもちゃ見本市は、製造者・販売者などの玩具業界関係者が集う専門メッセ。ボードゲームも多数出展され、今年のトレンドを占う重要な催しとなっている。
どの国も不況にあえぐ中、おもちゃ産業は健闘しており、また経済力をつけた東欧諸国などへの国際展開の需要も高まっている模様だ。ポーランドからのバイヤーは前年比17パーセント増、ブルガリアからは28.8パーセント増だったという。
会期中、革新的な玩具に贈られる「トイアワード」が7部門について発表された。このうちボードゲームは「ゲーム+アクション」部門で選ばれた『ラムセスのピラミッド』。レゴ社が初めて手がけたレゴブロックのボードゲームのひとつで、ゲームデザインはR.クニツィアが担当した。
このほか、「トレンド+ライフスタイル」部門ではアクション・カードゲームの『爆丸・スターターパック』が選ばれている。
レゴについては不明だが、ボードゲームについては各メーカーが発表した新作が今月から順次、日本でも取り扱われる。
・Spielwarenmesse International Toy Fair Nürnberg公式ページ