どういうゲームかより、どうやって遊んだか
ゲーム紹介にはいろいろな書き方がありそうだが、私の場合は、どういうゲームかということより、どうやって遊んだかということ(プレイレポートやリプレイ)に注目して読んでいる。
私が好きなレビューサイトはいくつかあるが、それらに共通することは、ゲーム中に実際起こった「笑い」が伝わってくるという点である。「笑い」が起こるポイントをしっかり書いてもらえれば、ゲームの内容は説明しなくても何となく分かる。当サイトでは思考の軌跡やシステムへの感心がメインになりがちなので「笑い」をもっと取り入れたいと思う。
ボードゲームの大きな特徴として、遊ぶ人によって楽しさが全く変わるということがある。それゆえに個別のプレイで評価を書くのは、誤解や違和感のもとになるかもしれない。でも、だからこそ、楽しかったというサンプルがよそから手に入るのは大事なことであるともいえるだろう。
1度遊んで面白くなかったゲームが、よそのレポートを見ているうちに「ははぁ、こうやって遊べば楽しいのか」と分かることは、結局それが誤解だったとしても狭い視野を広げるのに役立つ。というわけで、「笑い」を中心に据えたプレイレポート求む。
日本ボードゲーム大賞に『魔法にかかったみたい』
『魔法にかかったみたい』は、さまざまな職業を使い、材料を集めて魔法の薬を作るカードゲーム。ほかの人と同じ職業選択をすると損をするため、狙いを読んで裏をかくところに心理戦の楽しみがある。昨年のユーロ高において3500円と安価なのも魅力だ。
2位には『ストーンエイジ』、3位には『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』が僅差でつけた。いずれも海外でも高い評価を得ている作品だ。『アグリコラ』は4位で、日本語版の発売が投票期間に間に合わなかったのが響いた。
今回の投票の集計方法はドイツゲーム賞と同じで、10位以内に入ったタイトルのうち半分がドイツゲーム賞と共通している。残りの半分はカードゲームや小箱のボードゲームで、日本では、輸入品のため価格帯が高く、その分安価なゲームに人気が集まっているといえよう。
・ゆうもあ:日本ボードゲーム大賞2008発表!
・メビウスゲームズ:魔法にかかったみたい