ヤポンブランド、今年のラインナップ出揃う
エッセン国際ゲーム祭に日本から毎年出展しているヤポンブランドの、今年のラインナップがホームページで明らかになった。今年のゲームマーケットで出展された作品のほか、新作や絶版品の再販も含まれている。
ヤポンブランドは、日本のすぐれたボードゲーム、カードゲームを海外に知らしめるため、ゲームマーケットの常連を中心に2006年に発足した。ここで出展されたゲームの中から、川崎晋氏の『グラグラカンパニー』『R-Eco』『カルタゴの貿易商』『ルールの達人』『ロボトリー』が、海外のメーカーからメジャーデビューするに至っている。
今年のラインナップはボードゲーム4、カードゲーム5、伝統ゲーム2という構成。ゲームマーケット10周年記念カタログに収録された2人用アブストラクトゲーム『ガウス』(カワサキファクトリー)と『アトランティックシティもアサクサも』(B2Fゲームズ)の製品版、ドイツのデザイナーコンテストで優勝した『スクウェア・オン・セール』(B2Fゲームズ)、ゲームマーケットではβ版だったトリックテイク『クロニクル』(カナイ製作所)、評価アンケートで3位となった『よくばりキングダム』(ワンドロー)など今年も粒ぞろいだ。また、『どうぶつしょうぎ』は将棋と一緒に、別ブースで出展される。
エッセン国際ゲーム祭りはいよいよ再来週から。今年もヤポンブランドの活躍に期待したい。
・Japon Brand:Japon Brand in Spiel ’09
ぱくぱく算数(Munch Math)
ピザは栄養満点
算数の勉強をしながら食生活のバランスもとろうという教育的なゲーム。子供デザイナーコンテスト受賞作品とのこと。
ルールは3つある。ステップ1では食べ物をひとつ決め、ダイスを2つ振って、その数字の和差積商に対応するマスを埋める。先に全部埋められた人が勝ち。ステップ2はダイスでゾロ目が出たとき、相手を妨害したりできる。ステップ3は、たんぱく質・脂肪・繊維・炭水化物の4つのカテゴリーで2つずつマスを埋めることが目標だ。
食べ物によって数字にばらつきがあり、上がりやすいものと上がりにくいものがある。ステップ1は、karokuさんが4×5=20を一発で出して優勝。ステップ2はスキップして、ステップ3はピザ人気。何しろピザは、脂肪(チーズ)・繊維(トマトソース)・炭水化物(生地)を全て含む栄養満点の食べ物だからだ。ただ、繊維だからといってケチャップを飲み続けるのが体によくなさそう。
意外に割り算を思いつかないが、割り算では1〜3にしかならないわけだから、影響はない。6までの数字2つの和差積商でできる最小の数字、最大の数字、どうしてもできない数字の最小などのクイズを出しながら遊ぶともっと勉強になるかもしれない。
Munch Math
M.シュナイダー/ユニバーシティゲームズ(2004)
2〜6人用/7歳以上