『枯山水』ネットで話題広まる
ニューゲームズオーダーが2014年11月に発売した国産ボードゲーム『枯山水』が、ネットで非ゲーマーにも話題となっている。一般ニュースサイト「ウィズニュース」で2月8日に取り上げられた記事がフェイスブックで22000シェア、ツイッターで4400ツイート、はてなブックマークで500ブックマークを記録。「コンセプトが渋い。パッケージも渋い」「なにこれちょっとやりたい」などといった、ボードゲームをやらない人たちからの反響が大きかったという。これは海外で高い評価を得た国産カードゲーム『ラブレター』ですら見られなかった反応の大きさだ。
・withnews:異色の国産ボードゲーム「枯山水」が話題 その渋すぎる世界観
ツイッターでの反響を受けて、まとめサイトも登場。プレイ中の会話が盛り上がる様子や、終了後に撮った写真などが紹介されている。
・NAVERまとめ:【これは渋い】枯山水のボードゲームがアツい
・NAVERまとめ:Twitterで話題の謎のゲームがめっちゃ売れてるw
ゲームに使う石のコマは全て手作業で塗装。そのため大規模な増産が難しく、ニューゲームズオーダーでは、1月末まで累計560セットを生産し、これからも毎月150セットを生産していく予定だという。製作に携わっているB2FGamesの吉田氏は「何かボードゲームの良し悪しみたいなこととは別の、よくわからない所に回路が繋がっちゃったような感じ」と述べ、ほかのゲームの開発や増刷も同時進行でできるよう、冷静に進めたい考えだ。
・B2FGames:追い風に飛ばされない。
『枯山水』は砂紋と石の配置で美しい禅庭を作るゲーム。さまざまなパターンで砂紋タイル、石コマを並べることにより入る得点を競う。山田空太氏(imagine GAMES)の作品で、第1回の東京ドイツゲーム賞を受賞した。当サイトのレビューはこちら。
アメコミコレクション(American Comics Collection)
最後の1巻はどこ?!
いつ市場に流れてくるかわからないレアな中古コミックを、何とか全巻集めようというオークションゲーム。コンプリート欲求に火を付けられるが、熱くなりすぎて財布を空っぽにしてはいけない。
ゲームに登場するのは4種類の架空コミックで、いずれも全7巻。はじめに数枚を抜いておくので、最後まで登場しない巻もある。山札から1枚ずつめくって、順番に競り値をつけていく。
競りの特徴は、巻数に合わせて競り値を上げなければいけないこと。譬えば第7巻は、前の人が付けた競り値から7金以上も上げなければいけなくなるのできつい。これは巻数が進むほど発行部数が減り、レアになっていくという設定から来ているらしい。お互いに足元を見合って、絶妙な競り値をつけて頭を抱え合うのが楽しい。
最後は、カードに書かれたシンボルと、巻数の合計をかけあわせたものがコレクションの価値となる。これに競りに使わなかった現金を加えて最もポイントの高い人が勝つ。シンボルは、巻数が低いほど多いので、第1巻と第7巻をもっていればそれなりに価値が高い。初回と、いきなり最終回である。
コンプリートを目指すのが一番効率が良いが、自分が集めていないコミックでも、ぎりぎりまで値段を上げて降りることで、相手の資産を減らしておいたほうがよい。ちょっと頑張れば出せるくらいの競り値をつけてあげたい。お金を使い果たさせたらしめたもの。あとは残りを安値で買い占めできるだろう。
3人プレイで30分ほど。karokuさんが序盤から強気で高値をつけてくるのでどんどん譲っていたら、さすがに資金ショートし始める。そのため中盤から相場が少し下がり、じりじりとした展開に。私とふうかさんは最後の最後まで資金を温存して絶好のチャンスを待っていたが、私のコンプリートを目前にしてふうかさんが2金差で奪取。結局この差で負けた。karokuさんは集めていたコミックが最後まで登場せず。
コミックのコンプリート欲求が、オークションの白熱に結び付けられており、最後までエキサイティングに楽しめる作品である。
アメコミコレクション
狂道化/Roughneck:7(2014年)
3~6人用/9歳以上/30分