ボードゲームの世界最大イベントであるシュピール’15(エッセン国際ボードゲーム祭)が10月8日(木)から4日間にわたって行われます。
このページでは、新作情報を各出版社のウェブサイト、ニュースサイトから翻訳し、どのような新作が出るかを見ていきたいと思います。日本に比較的入りやすく、よく知られている出版社を中心に紹介しています。ゲーム名は直訳で、後に輸入販売されるときには別になるかもしれません。
例年1番最初に情報を出すアミーゴ社から。発売は9月なので、エッセン・シュピール前に国内発売される可能性もあります。
A.R.ムーン作、2-6人用、10歳以上、60分。
1998年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞した旅行ゲームのリメイク。エルフたちがドラゴンやトロル車などのカードを出して、できるだけ多くの街を回ることを目指します。ただし途中の街道は、指示された交通手段でしか通れません。4ラウンドで最も多くの街を訪れたエルフの勝利です。
金塊、呪文、競りを加えてより戦略的になる『エルフェンゴールド』、旅カードに魔法カードを混ぜる『エルフの魔法使い』、島が点在するボードをクジラで渡る『エルフの海』の拡張セットが同梱されており、好みに応じて加えることができます。
英語版はリオグランデゲームズから、『エルフェンロード(Elfenroads)』というタイトルで発売されます。
F.フリーゼ作、2-4人用、8歳以上、30分。
5匹のヤギで頂上を目指すダイスゲーム。手番には3回まで振り直すことができ、その結果によってヤギが頂上の方向に進めるかをチェックします。頂上に近づくにつれて、スリーカード、小ストレート、フルハウス、ファイブカードというように難易度が上がっていきます。またボードの上半分では、マスが1つしかなく、ほかのヤギがいるマスに登ると、自分のヤギは1マス上へ、相手のヤギは1マス下に押し出します。頂上に2回登ったプレイヤーの勝利です。
J.シュミッダウアー・ケーニヒ作、2-5人用、10歳以上、45分。
場には4枚の真珠カードと2枚のキャラクターカードが並んでいます。手番には、3アクションを行って、真珠カードを1枚取るか、真珠カードを4枚とも捨て札にするか、キャラクターカードを1枚取るか、取ったキャラクターカードを発動させるかします。キャラクターの発動には、指定された組み合わせの真珠を手札から出さなければなりません。発動させることで権力ポイントやダイヤモンド、特殊能力が得られます。誰かが12権力ポイント集めたラウンドでゲーム終了となり、権力ポイントの最も多いプレイヤーが勝ちます。
R.シュタウペ作、5-10人用、16歳以上、30分。
大人の質問にこっそり答えるゲームがスピードアップ。質問カードを読み、各自イエスかノーのカードを、どちらを答えたか分からないように伏せて中央に出します。そしてイエスと答えたのは何人かを紙に書いて予想します。全員、または0と予想することはできません。カードを混ぜて公開し、答え合わせをシます。正解者は3点、1つ違いは1点です。15ラウンドで得点の多い人が勝ちます。
C.ベーレ、R.シュタウペ作、2-4人用、10歳以上、25分。
手番には手札から数字カードを場に1枚出します。場ではカードが数字別に分けられており、その数字の5枚目のカードを出したらカードを取らなければいけません。取ったカードは自分の前に色別に分けておきます。誰かが18枚取ったらゲーム終了で、1-2枚だけ取った色はプラス、3枚取った色はマイナスになります。多くの色を少しずつ集めましょう。
M.J.ファルコ作、2-6人用、8歳以上、35分。
2014年にセット・エンタープライゼズから発売された同タイトルのカードゲームのドイツ語版。各自、手札3枚、手前のカード6枚で始めますが、そのうち3枚は裏向きになっています。手番には数字カードかカルマカードを出します。数字カードは同じ数字なら何枚でも出せますが、前に出した人の数以上でなければなりません。カルマカードを出すと特別なアクションができます。山札も手札もなくなったら、手前のカードを表のもの、裏のものの順で出します。出せるカードがなければ、捨て札を引き取り、手札にしなければなりません。最後までカードが残っていたプレイヤーが敗者です。
D.タッブ作、2-4人用、10歳以上、20分。
2012年にクリエイティブ・ファンドリーゲームズから発売されたワードゲームのドイツ語版。各自3~5枚のアルファベットタイルを袋から引き、同時に中央の場に投げ込みます。そこにあるアルファベットを使って、できるだけ早く単語を見つけ、声に出します。全員が認めた単語ならば得点です。使われたアルファベットは紫の面になり、次に使うと得点が半減します。また小さい数字の付いているアルファベットを使うとボーナスカードがもらえ、最後に得点が増えます。袋から引けるアルファベットタイルがなくなったらゲーム終了で、得点の多い人が勝ちです。
D.パーレット、J.クレナー作、2-6人用、10歳以上、30分。
各自6種類のアクションカードをもち、自分の前に表にしておきます。6つのダイスを振り、振り直すかやめるかを選びます。ローマ数字が作れる限り振り直すことができます。振り直すのをやめたら、7つあるローマ数字記入欄のいずれかに、数字を記入します。同じ数字は記入できず、しかも昇順に並べなければいけません。それができなければ、失敗となります。アクションカードを使って、特定のダイスを振り直したり、好きなダイスを取り除いたり、同じ数字を記入したりできます。誰かが7つの欄を埋めたラウンドでゲーム終了となり、記入した欄と、使わなかったアクションカードが得点になります。最も得点の多いプレイヤーが勝者です。
M.フェルトケッター作、3-6人用、8歳以上、15分。
できるだけ最初の人に近い数字を出すトリックテイキングゲーム。各自10枚の手札をもち、順番に1枚ずつカードを出していきます。2人目が最初に出された数字より大きい数字を出すと、全員大きい数字を出さなければならず、2人目が小さい数字を出せば、全員小さい数字を出さなければなりません。そして最初の数字との差が一番大きい数字を出した人がトリック(全員が出したカード)を取ります。こうして獲得したカードのミイラが一番少ない人が勝ちです。
★小さなカラスの靴下で大レース(Kleiner Rabe Socke – Das große Rennen)
M.シャハト作、2-5人用、5歳以上、20分。
ダイス2個を振って、森の中をレースします。1つは数字ダイスで、その数だけ進むことができ、もう1つはアクションダイスで、コース変更や障害物設置ができます。どちらかのダイスは振り直しができます。2周回って1位だったプレイヤーが勝ちます。
★スピードカップス:ファンエディション(Speed Cups Fan-Edition)
H.シャフィール作、2-4人用、6歳以上、15分。
『スピードカップ』と『スピードカップ2』にカードを加えます。カードをめくって、その色の順番にカップを並べます。できた人は素早くカードを叩くか、ベルを鳴らします。正解だったらカードをもらえ、間違っていたら次点だった人がカードを受け取ります。カードが全部なくなったらゲーム終了で、最も多く取ったプレイヤーの勝ちです。