『賭けずに楽しむ日本の賭博ゲーム』発売
ウェブサイト「世界遊戯博物館」の管理人で著書『アジアゲーム読本』(グランペール)のある伊藤拓馬氏が集めた賭博ゲームのルール集。伊藤氏は近年、「双天至尊堂」というレーベルで手本引きセットや天九牌を発表している。リットーミュージックは音楽・楽器関係が専門の出版社だが、ボードゲーム関連の書籍をリリースするのは昨年5月の『人との会話がはずむ カードゲームの本』『勉強が楽しくなる カードゲームの本』に続いて3冊目となる。
長年、アナログゲームの代表格だった賭博ゲーム。ゲーム性が高く、お金を賭けずにチップを使って楽しむことができるものを集めた。「チンチロリン」「おいちょかぶ」「どぼん」などよく知られたものから、「手本引き」「ブー麻雀」といったマニアックなものまで、全30種類のゲームのルールを、初心者にも分かりやすく紹介する。
収録されているのは、サイコロ、花札、地方札、トランプ、麻雀牌、将棋駒を使うゲーム。手元にあるもので遊ぶことができる。
また発売を記念して6月18日(木)夜、東京・渋谷の道玄坂ヒミツキチラボにて日本の賭博ゲームが遊べるイベントが開かれる。前売2,200円(当日2,700円)。チケットはイープラスなどで発売されている。
『バオバブ』日本語版、5月5日発売
バオバブの木の上に、カードを崩さないように重ねていくアクションゲーム。スペイン人デザイナーの作品で、オリジナルは2012年にピアトニク(オーストリア)から出版され、翌年、ドイツ年間キッズゲーム大賞で推薦リストに選ばれている。
厚紙を組み立てて作った木の上に、カードを乗せていくゲーム。トリはフリスビーの要領で投げ込み、コウモリは目をつぶって胸の高さから置きに行き、ヒョウは10cm上から落とし、ヘビはカードとカードの間に挟むなど、置き方にルールがある。カードが崩れてバオバブの木から落ちてしまったら引き取らなければならず、この枚数が一番少ない人が勝つ。
ヘムズ・ユニバーサルゲームズは昨年の秋からゲームマーケットに参加している愛知のサークルで、『ライトチェス!』『フットサルミープル』『ART OF WAR the card game』を扱っている。日本語版を発売するのは初。子どもが楽しめるのは折り紙つきのこと、大人も楽しめるバランスゲームだ。
・Hemz Universal Games:バオバブ
(写真はピアトニク版)