『CV(履歴書)』日本語版、5月9日発売
2013年にグランナ社(ポーランド)から発売され、英語版が国内でも人気の作品。タイトルは「カリキュラム・ヴィタイ(curriculum vitae)」の略で、履歴書の意味で世界共通で使われている。経歴の欄に書き込まれるであろう学歴、職歴、それに資格、趣味、家族などを、ダイスの出目でカードを集めて決めていく。
青年期のカードが場に並べられてゲームが始まる。自分の番にはダイスを4個振り、出た目の組み合わせで取れるカードを取る。カードにも目が付いており、その目は次回以降にダイスに加えられ、よりカードが取りやすくなる。こうしてカードの効果を累積させて、どんどん難しいカードに挑戦していこう。
出目は十字マーク(健康)、電球マーク(知識)、男女マーク(人間関係)、ドルマーク(お金)、ニコニコマーク(幸運)、ションボリマーク(不運)の6つあり、例えば「献血」というカードなら健康2つを支払って手に入れ、人間関係1つが付いてくる。終盤の老年期に登場する「孫」は、幸運2つ、人間関係、お金が必要になるが、幸運と人間関係と健康をもたらしてくれる。
ダイス目の割り当てで考えるところもあり、またカードの選択とダイス目の運不運によって就職難や華麗なる転身、趣味への傾倒など、会話が盛り上がるゲームでもある。カードのテキストが日本語になったことで、楽しさが数倍アップするだろう。
・TGiWレポート:履歴書(CV)
『カタン:商人と蛮族版』日本語版、5月15日発売
4つの選択ルールと5つのシナリオが入った総合拡張セット。それまでエッセン・シュピールで配布・発売されていたミニ拡張をまとめたもので、オリジナルは2007年にコスモス社から発売され、14ヶ国語で発売されている。ジーピー社の日本語版シリーズでは通算10タイトル目となった。
選択ルールは、ゲーム序盤での盗賊の影響を抑える「親切な盗賊」、ダイスの代わりにカードを引いてイベントが起こる「カタンイベント」、港を開拓するとボーナスポイントになる「港の親方」、ダミープレイヤーを加えて2人で遊べる「2人でカタン」の4つ。シナリオは海岸で魚をとって様々な用途に用いる「カタンの漁師たち」、島の中央に流れる川に橋を渡す「カタンの河川」、オアシスの遊牧民を自分の街へ誘導する「キャラバンの行列」、どんどん上陸してくる蛮族に対して騎士で立ち向かう「蛮族の来襲」、城にガラスや大理石を運ぶ「商人と蛮族」の5つ。
さらに選択ルールを、シナリオや既発売のほかの拡張セットを組み合わせて遊ぶ方法も紹介されており、汎用性の高い拡張セットだ。
5月5日のゲームマーケット2015春では、先行販売分を購入した方先着200名に、リアル彩色盗賊コマがプレゼントされる。