第5回ドミニオン日本選手権、ヒロキ氏優勝
7月18日と19日、東京・渋谷のシダックスホールにて第5回ドミニオン日本選手権が行われた。参加者は174名と昨年から15%減となったが、東京大学ドミニオンサークルに所属するヒロキ氏がチャンピオンに輝いた。
1日目は午前と午後に分かれて予選が行われ、午前中91名、午後83名が参加した。4ラウンドの成績により2日目に進出。2日目も4ラウンドの成績で準決勝、さらに決勝が行なわれた。
決勝ラウンドはヒロキ氏が初優勝。強豪を擁するドミニオン木曜会を退けての優勝となった。東京大学法学部の4年生で、学内のドミニオンサークルで活動しているという。大会の様子は、ご本人がブログにまとめている。
・ゆる~く楽しくドミニオン
世界選手権にはヒロキ氏が都合で参加できず、繰下げ対象者が全員辞退したため、日本代表なしとなった。日本代表が選ばれなかったのは5年目で初めて。これまで優勝3回、準優勝1回と好成績を収めてきた世界大会での活躍が今年は見られないのが残念だ。
ドミニオン優勝おめでとう! pic.twitter.com/U02HvqL8GX
— ホビージャパン・ゲームツィート (@HobbyJAPAN_GAME) 2015, 7月 19
R.クニツィアの『ダイスゲーム百科』発売
世界的なボードゲームデザイナーであるライナー・クニツィア書き下ろしの約140のダイスゲームとそれらのバリエーションを掲載したダイスゲームの究極本。伝統ゲームからオリジナルゲームまで幅広く取り上げる。英語版が1999年に出版され、ドイツ語版(”Das große Buch der Würfelspiele”)にもなっている。これさえあればダイスとチップ、紙など家にあるもので遊ぶことができる。
クニツィアのダイスゲームでは『ヘックメック』が有名だが、運がメインの気軽なゲームから、本格的な駆け引きのゲームまで、本書では幅広く網羅。さらにゲームだけでなく、戦略や確率、ダイスの理論なども学べるようになっている。「運と得点のゲーム」「運とカウンターのゲーム」「賭けのゲーム」「前進のゲーム」「危険なゲーム(バーストゲーム)」「カテゴリーゲーム(役を作るゲーム)」「ブラフゲーム」というように系統別に分けられ、好みのゲームを見つけやすい。
紹介されているゲームはいずれも数行でルール説明が終わる簡単なものばかりだが、酒場などで人気のゲームを取り上げているだけあって面白さは折り紙つき。知らなかった世界のダイスゲームの興奮があなたを待っている。
またダイスの確率論が付いているのも数学者でもあるR.クニツィアならでは。「3個のダイスを振ったときに合計が4~17になる確率」このような計算は、賭けのゲームで重要となる。『王への請願』や『ウミガメの島』など、ほかのダイスゲームにも応用できるだろう。
当サイトでドイツ語版をいくつか訳出したものを公開しているので、どんなゲームが紹介されているか気になる方はご覧下さい。
・TGiW:ダイスゲーム大全