AERAウィズキッズにボードゲーム特集
AERAウィズキッズは、主に小学生の親を対象にした子育て情報誌。特集の冒頭では女流棋士の北尾まどか氏と、学習塾長の宝槻泰伸氏が登場し、ボードゲームが考える力などを養うと語り、これを「子どもにいい5つの理由」としてまとめる。
次は「”灘高脳”を作ったのはゲームだった!」というコーナーで、兵庫・灘高校の生徒がゲームにハマった理由を語る。ここではポケモンカードゲームや将棋・トランプと並んで、『ブロックス』や『アルゴ』が紹介されている。「ゲームと算数は頭の動かし方が似ている」とも。これをうけて、ゲームで算数が強くなる理由としてひらめきや戦略などが上げられている。
しかしここで「”知育教材”として与えるのはNG!」という注意書き。NPOゆうもあの一階良知理事長が「親が子どもと真剣に遊んでこそ、子どもにもその楽しさが伝わります」と説き、親がルールをわかりやすく説明して一緒に楽しむことを勧める。初心者は「ゲームソムリエ」に遊び方を習うのもよいとして、大阪・日本橋のキウイゲームズと全国5会場のゆうもあゲーム会が紹介されている。知育効果ばかり強調されがちな子育て情報誌で、愛好者の視点が付け加えられているのが素晴らしい。
最後に「小学生におすすめのボードゲーム&カードゲーム」として10タイトルを見開き紹介。『ドブル』『ワードバスケット』から『チーキーモンキー』『ウミガメの島』まで、楽しめる年齢・難易度付きで挙げられ、メビウスゲームズ、すごろくや、テンデイズゲームズ、ゲームストア・バネスト、アマゾンなどで買えること伝える。
ここで紹介されたゲームを中心にチョイスし、夕食後のちょっとしたひとときや、親戚の子供が遊びに来る機会などに遊んでみるのもよいだろう。
アンケート:ゲームマーケットの注目ジャンル
Q96:ゲームマーケットで最も注目しているものは?
A.輸入新作ゲーム 59票(39%) | |
B.同人ゲーム 60票(40%) | |
C.中古ゲーム 32票(21%) |
昨日当サイトで発表した国産新作評価アンケート結果では、投票者数が2014年の春(289名)から20票ほど減少していました。Googleフォームを導入したことでGoogleアカウントが必要になり、投票しにくくなったことが主原因と考えられますが、この減少を同人ゲームへの関心が下がったのではないかと見る方もいらっしゃいました。
アンケートでは、輸入新作ゲーム:同人ゲーム:中古ゲームの関心はおおよそ、2:2:1となっています。3年前の春に同じアンケートを行いましたが、そのときは同人ゲームが輸入新作ゲームを7ポイント上回っており、確かにわずかながら輸入新作ゲームに関心が移っている状況です。とはいえ、大きな変化ではありません。欧米で発売され、日本にもたらされるゲームと同じくらいの注目が、同人ゲームに集まっているわけです。
先日のエッセイ「ゲームマーケットのジレンマ」で書いたように、ゲームマーケット限定発売でないゲームが増えています。そのためレア度というバイアスなしに、同人を含む国産ゲームが輸入ゲームと比肩し、何かにつけて比較されるようになりました。同じ土俵に立ったこれからが正念場といえるでしょう。
6月のアンケートは、ドイツ年間ゲーム大賞の予想です。先月発表された3タイトルのノミネートの中から、7月6日に大賞が発表されます。国産の『街コロ』が選ばれるのかどうか期待がかかるところですが、日本人の期待は一旦わきにおいて、審査委員になったつもりで、最も大賞を取りそうなものをお選びください。