ボードゲームカフェバー・プレイスペース:2023年の閉業は38件
2023年に閉業したボードゲームカフェバーとプレイスペースは合計で38件にのぼることが当サイト調べでわかった。昨年の45件により減少したものの、コロナ禍後は高い水準が続いており、楽観できない実態が浮かびあがる。
当サイトでは定期的にTweetやGoogleなどから経営状況を確認している。閉業した38件の内訳はボードゲームカフェ・バーが25件(前年比+1)、プレイスペースが13件(前年比ー8)。開店数は合計63件で差し引き+25件(カフェバー+18件、プレイスペース+7件)と増加傾向は続いているが、増加率は鈍っている。
閉業したボードゲームカフェ・バー、プレイスペースの営業期間は平均2年7ヶ月(ボードゲームカフェ/プレイスペースの「平均寿命」)だったことを考えると、コロナ前後の急増期にオープンしたところが閉業したと見ることもできる。
アフターコロナにおいても開業数はそれほど鈍っておらず、光熱費・人件費・ボードゲーム価格の値上がりや、トレンドの移り変わりの速さ、他店との競合など経営上の困難もあり(ボドゲカフェの利益率について)、今年も相当数の閉業が予想される。
ニュルンベルク’24:アミーゴ
ボードゲームを含む玩具全般の見本市「ニュルンベルク・シュピールヴァーレンメッセ2024」が1月30日~2月3日にドイツ・ニュルンベルクで開催される。そこで発表が予定されている新作を出版社別に紹介。邦題は直訳したもので、国内販売されるときには変更される可能性がある。
ゲームデザイン:W.クラマー、イラスト:F.フォーヴィンケル、1~10人用、8歳以上、45分。
一斉にカードを出し、順番にカードを並べて行って6枚目になった人が引き取るという定番カードゲームの特別エディション。ファンの考えたスペシャルカードによる4つのバリアントと、新たに全員で特殊カードをランダムにプレイするNPCプレイヤー「ビュッフェル」よりもマイナス点が多くならないようにプレイする協力ゲームが加わる。この協力ゲームは、1~2人でもプレイできる。
ゲームデザイン:F.モイヤーセン、イラスト:A.ベークホフ、2~12人用、8歳以上、30分。
鉱山発掘をさりげなく妨害する正体隠匿ゲームの特別エディション。拡張版『お邪魔者2』、世界選手権で配布された限定スペシャルカードを収録したほか、新しい道や目的カード、ミニ拡張、バリアントルールが入り、新しい展開を楽しめる。
ゲームデザイン:R.クニツィア、イラスト:R.ゾマーカンプ&B.シュペルガー、2~6人用、8歳以上、20分。
同じ数字か1つ大きい数字を出して行って適当なところで抜けるルールはそのままに、「2」を出すともらえる魔法チップで手番をパスすることができ、「ラマ」を出すたびにチップを魔法ステージに出し、5枚たまると誰かが引き取るまで「ラマ」を出し続ける魔法のショーが始まる。
ゲームデザイン:K.グルール&Q.ヴァイル、イラスト:M.アームブルスター、2~5人用、8歳以上、15分。
各自自分の前に伏せて配られた山札から、1枚ずつ場に出して表にするか、表になっているカードを引き取る。場に出した場合、前のカードと同じ色か、数字以下だった場合セーフ。色が違って数字が大きい場合は失敗で場のカードを全部引き取らなければならない。他のプレイヤーの手番に「チキン!」宣言すると、引き取った場合に自分のカードも渡せるが、場に出して成功すると自分が引き取らなければならない。予め伏せておいた3枚のカードと同じ数字のカードが失点になるので、引き取っても失点になるとは限らない。
ゲームデザイン:T.ベンジャミン&B.J.ギルバート、イラスト:B.シュペー、2~4人用、7歳以上、20分。
ウサギたちが柵を飛び越えて野菜を集めるダイスゲーム。手番には野菜カードをめくって対応する柵に配置し、2~6の柵を宣言。ダイスを振ってその数以上が出ればそこにある野菜をもらえる。パスをすると追加ダイスをもらえる。集めた野菜は、種類別に最も多いプレイヤーだけが得点できる。
ゲームデザイン:7バチス、イラスト:J.ビンタキス、2~4人用、6歳以上、20分。
雲の船の乗組員となって、雨を花壇に落とす協力ゲーム。嵐で落ちてくるあられが花を傷つけないように操縦し、花をたくさん咲かせよう。
★ピック・ア・ペンシリーズ(Pick A Pen)
ダイスになった鉛筆で遊ぶ紙ペンゲーム。ガーデン(Gärten)、リーフ(Riffe)、宝箱(Schatzkammern)の3種類を発売。