プライバシー(Privacy)
問題を読んだら、全員がイエス(ピンク)かノー(黒)のコマをこっそり布袋に入れていく。どちらを入れたかは隠しておき、コマは袋の中で混ざるので誰がイエスだったかは分からない。ここがこのゲームのポイントだ。
そして袋の中にイエスのコマがいくつあるかを、紙にマークシート方式で予想する。袋からコマを出して正解発表。ピタリ賞は3点、前後賞は1点で、得点トラックを進め、先に一周した人の勝ちだ。
正解が1か、プレイヤー人数-1だった場合には、ピタリ賞のチェックは行わず、前後賞だけを入れる。誰がイエス(ノー)だったか特定されることを防ぐ配慮である(なお、最新のプライバシーシリーズ「クイッキー」ではこのルールはない。自分はノーでも、誰か1人ぐらいはイエスだろうという予想が成り立つからである)。
問題はどれもアダルトというわけではなく、マイルドな問題もあり、ファミリーで遊ぶのは難しいとしても、そこまで人を選ぶわけでもないと思う。その分「問題がぬるい」「これだったら公に答えても全く差し支えない」という意見もあった。でもそういうグループは、ずっと4番(1枚のカードには1~4番の問題が書いてあって、4番はどのカードも性的な問題になっている)を選べばいいだけのことである。
人数は5人から遊べるが、多いほどよいだろう。お互いの顔を見ながら、「1,2,3・・・」とか数えていったり、「とりあえず○○さんは当てはまるから」などといったりして、回答段階からカマをかけるのも楽しい。正解発表の後、出てきた数字についてあれこれコメントしあうのもよい。
Privacy
デザイン・R.シュタウペ、グラフィックデザイン・タンサンファブリーク
アミーゴ(2004年)―ディアシュピール(2017年)
5~12人用/18歳以上/45分
『イスタンブール:ダイスゲーム』日本語版、1月中旬発売
ドイツ年間エキスパートゲーム大賞を2014年に受賞した交易ゲームのダイスゲーム版。オリジナルはペガサスシュピーレ(ドイツ)より今秋発売された。大賑わいのイスタンブールのバザーで助手たちをうまく使って商売を成功させ、ルビーをたくさん集めることを目指す。
ルビー購入に必要なお金や商品を得るには、ダイスで表されている助手に頼らなければならない。ダイス上にある6つのアイコンは、助手がプレイヤーにもたらすもの(バザーカードやリラ、布(赤)、果物(黄)、香辛料(緑)、宝飾品(青)の4種類の商品)を示している。
手番には5個のダイスを振り、出たアイコンと、それまでに蓄えた商品マーカーを使って、資源(商品、お金、水晶)を獲得して貯蔵したり、バザーカードを引いてその効果を使ったり、さらなる収入をもたらすモスクタイルを獲得したりといったアクションから2つ実行する。こうして一番先にルビーを6個(4人プレイでは5個)集めたプレイヤーが勝者となる。
元作と比べてプレイ時間が大幅に短縮されつつも、シュピール’17のスカウトアクションで6位と高く評価された遊びごたえのダイスゲームだ。
内容物:ゲームボード1枚、商品マーカー42枚、金貨3枚、銀貨6枚、銅貨27枚、特殊ダイス9個、バザーカード33枚、モスクタイル24枚、ルビー31個、水晶12個、アクションサマリーエイド4枚、ルールブック