カジノで虚虚実実!『ババンク』日本語版、12月2日発売
オリジナルは2001年、ウィニングムーブズ社(ドイツ)から発売された作品。海外ではあまり評価されなかったが、翌年の日本ボードゲーム大賞・入門者部門で3位となり、今日においても愛好者の人気を保っている。オリジナル以外の外国語版が出版されるのは初めて。作者のひとりであるB.フェデュッティは自身のブログ
タイトルは「銀行に行く=全額を賭ける」という意味のギャンブル用語。カジノには12のテーブルがあり、チップを置いて各テーブルのレートを決める。その後、レートを倍加するカード、誰かが取った賞金をそっくり頂戴するトラップカード、何の効果もないダミーカードを裏向きにおいてテーブルを操作する。カードを置いたら、どのテーブルで勝負をするか、自分のコマを移動させ、コマの移動が終わったらカードをオープンして配当になる。
レートの高いテーブルにはカードがたくさん置かれ、欲張りなのかイカサマ師なのか、裏をかいた策略家なのか迷うばかり。しかもレートは後半どんどん上がっていき、裏の裏、裏の裏の裏……という駆け引きは一層熱くなる。オリジナル版ではプラスチックのパネルだったチップはカジノチップをイメージしたものにグレードアップされており、モノとしての魅力もあふれた渾身の一作だ。
・New Games Order:ババンク日本語版
今回のババンク日本語版については、中核的な内容物であるチップについて、カジノチップをイメージした木製コマの円柱とし、さらに額面の印字を施しました。昨今のボードゲームではあまり採用されないタイプのコンポーネントですが、ドイツボードゲーム的な満足感と利便性の両立を目指してみました。 pic.twitter.com/VbfUtVxaqv
— New Games Order (@NewGamesOrder) 2017年11月14日
みんなの力で物語を紡ぐ『ストーリーライン:フェアリーテール』日本語版、12月9日発売
イタリア人ゲームデザイナーの作品でオリジナルは2016年に発売された作品。続編の怖い話編も発売されている。「むかしむかし」から始まる物語を、プレイヤー全員で一緒に紡いでいくゲームで、『ワンス・アポン・ア・タイム』(1993年)に近いが、大喜利ゲームの要素が加わっている。
毎ラウンド1人のプレイヤーがナレーターとなり、ナレーターカードを読み上げる。そこに指示されたキャラクター、場所、アイテム、イベントを、ほかのプレイヤーは手札から1枚ずつ出し、ナレーターがその中で一番好きなものを選ぶ。選ばれると得点。ナレーターを交替して物語を進め、「いつまでも幸せに暮らしましたとさ」で物語が終わったとき、最も得点の多いプレイヤーが勝者となる。
100種類から生み出される物語は二度とないユニークなものになるだろう。インパクト重視でいくか、自然な流れ重視で行くか、みんなの性格が反映された物語はどのようなものになるか?
内容物:ナレーターカード30枚、ストーリーカード100枚、トークン21個(カードサイズ88mm×57mm)