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ドイツ年間ゲーム大賞2018ノミネート

ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)選考委員会は本日、3部門についてノミネート作品と推薦リストを発表した。赤いポーンの年間ゲーム大賞、青いポーンの年間キッズゲーム大賞、灰色のポーンの年間エキスパートゲーム大賞の3部門について各3タイトル、合計9タイトルがノミネートされた。ノミネート作品の中から、赤と灰色のポーンは7月23日にベルリンで、青いポーンは6月11日にハンブルクで大賞が発表される。
メインである年間大賞(赤)にノミネートされたのは、美しいタイルの配置ゲーム『アズール』と、ピラミッド探索ゲーム『ルクソール』、空気を読むカードゲーム『ザ・マインド』の3タイトル。全てドイツ語圏のデザイナー作品で、プレイ時間が20~45分程度の作品が選ばれた。推薦リストにはパーティーゲームから戦略ゲームまで、バラエティ豊かな6タイトルが選ばれている。
エキスパートゲーム大賞(灰色)のノミネートには、袋から材料を引いてスープを作る『クアックサルバー』、シート記入式のダイスゲーム『ガンシュンクレバー』、修道院でビールを作る『ヘヴン&エール』が選ばれた。こちらも全てドイツ語圏のデザイナー作品。推薦リストには、デッキ構築ダンジョン探索ゲーム『クランク!』とアメリカ開拓ゲーム『パイオニア』が選ばれたほか、8年ぶりの特別賞が『パンデミックレガシー:シーズン2』に授与された。
審査員長のT.フェルバー氏は「リストの作成にあたってボードゲームとプレイ経験の質を考慮し、出版社やデザイナーは考慮していない」としつつも、年間大賞・エキスパートゲーム大賞にノミネートされた6タイトルのうち、オーストリアの新人デザイナーW.ヴァルシュ氏が3タイトル、ドイツの大賞作家M.キースリング氏が2タイトルと席巻しており、「想定外」としている。そのほか、納期を急ぐあまりルールの分かりやすさや漏れのないことに十分な注意が払われておらず、良いゲームなのにルールの不備のために除外したものが今年ほど多い年はないという。
キッズゲーム大賞(青)には、カードの絵柄を感情で表現する『エモジト!』、リングを取ってこぼれたお宝を集める『ドラゴンズブレス』、箱に振動を与えてコマを集める『パニックマンション』がノミネートされた。3部門で合計23タイトル、「ボードゲームを遊ぶ人々なら誰でも必ず、自分の家族や周囲の人々と楽しめるボードゲームが見つかる」としている。
3部門にノミネートされた9タイトルのうち、日本語版が発売されているのは『アズール』(ホビージャパン)と『パニックマンション』(テンデイズゲームズ)の2タイトル。このほかにアークライトが本日、『ザ・マインド』、『クアックサルバー』、『ヘブン&エール』の3タイトルについて日本語版を製作中であることを明かした。推薦リスト・特別賞では『マジェスティ』(アークライト)、『メモアァール!』(ホビージャパン)、『パンデミックレガシー:シーズン2』(ホビージャパン)、『キャプテン・リノ :スーパーバトル』(すごろくや)、『スピード・カラーズ』(ホビージャパン)の5タイトルが日本語版となっている。
【年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)ノミネート】


アズール(Azul / M.キースリング / プランBゲームズ)


ルクソール(Luxor / R.ドーン / クイーンゲームズ)


ザ・マインド(The Mind / W.ヴァルシュ / NSV)

推薦リスト:ファイブミニッツダンジョンフェイスカードマジェスティメモアァール!サントリーニ、ウッドランド(Woodlands)
【年間エキスパートゲーム大賞(Kennerspiel des Jahres)ノミネート】

クアックサルバー(Die Quacksalber von Quedlinburg / W.ヴァルシュ / シュミット)


ガンシュンクレバー(Ganz schön clever / W.ヴァルシュ / シュミット)


ヘヴン&エール(Heaven & Ale / M.キースリング&A.シュミット / エッガート)

特別賞:パンデミックレガシーシーズン2
推薦リスト:クランク!、パイオニア
【年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)ノミネート】

エモジト!(Emojito! / U.スリンスカス / フッフ)


ドラゴンズブレス(Funkelschatz / L.&G.ブルクハルト / ハバ)


パニックマンション(Panic Mansion / A.グラナールド&D.ペデーセン / ブルーオレンジ)

推薦リスト:ウェンディゴのこわい話、ディノワールド(Dino World)、キャプテン・リノ スーパーバトルSOSディノスピード・カラーズ
Spiel des Jahres e.V.:Das sind unsere Nominierten 2018!
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サイレントパーティー(Silent Party)

笑ってはいけない
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2枚のカードで言葉を作り、笑わないように我慢するゲーム。『犯人は踊る』の鍋野企画がゲームマーケット2018大阪限定で少部数頒布した。ゲームマーケット2018春には頒布されなかったが、様子を見て再版したいという。
山札から2枚を出してスタート。手番には手札から1枚、2枚のカードのどちらかの上に置き、その言葉を読み上げる。5秒間、誰も笑わなかったら次の人へ。3回笑ったら負けである。
笑ってはいけないというシチュエーション自体、おかしくてたまらないものであるが、カードの言葉が生み出す意外な組み合わせが我慢の限界を超えさせる。今回は「徐々に まるだし」と「やけに平たい マン」が自分の笑いのツボにはまった。
ツボにはまらないように、響きだけで笑わないようビジュアルイメージをもっておいたが、それが仇となってかえって笑えることも。さらに今回は、思い出し笑いまでしてしまってもう止められず。
変な節やジェスチャーをつけて言ったり、5秒間に笑いそうな人の顔を覗き込んだりと、パーティー要素もつけられる。笑いを我慢するのがこんなに辛いとは、そして笑って解放されるのがこんなに気持ちいいものだとは思わなかった。
サイレントパーティー
鍋野ぺす/鍋野企画(ゲームマーケット2018大阪)
3~5人用/12歳以上/15分