Posted in 日本語版リリース

『テオティワカン:シティオブゴッズ』日本語版、9月27日発売

テンデイズゲームズは27日、『テオティワカン:シティオブゴッズ(Teotihuacan:City of Gods)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・D.タッシーニ、D.トゥルツィ、イラスト・O.スタモグロウ、1~4人用、14歳以上、90~120分、6200円(税別)。
『ツォルキン:マヤ神聖歴』(2012年)のデザイナーコンビのひとりであるタッシーニが、『アナクロニー』のデザイナーチームのひとりであるトゥルツィと制作し、NSKNゲームズ(ルーマニア)から今秋発売される作品で、「ツォルキン三部作」の2タイトル目に位置づけられている。
テオティワカンはメキシコにある巨大な宗教都市遺跡。プレイヤーは労働者を率いて偉大な太陽のピラミッドを建造し、得点を競う。
メインシステムはダイスを使ったワーカープレイスメント。労働者に見立てたダイスを、ボード上のアクションスペースに沿って移動させ、リソースを獲得してピラミッドを建造する。同じアクションでも、自分のダイスがより多いほど、またその目が高いほど、アクションの質が上がる。労働者が移動できる数には制限があり、また、同じアクションにいるダイスが増えるほどアクションのコストも高くなる。さらに、ダイスの目は小さい数から始まり、アクションを実行させることで増やしていかなければならないが、「礼拝」アクションではダイスをロックする必要がある、緻密なマネージメントが問われる。
『ツォルキン』で用いられた神殿などのさまざまなトラック(パラメータ)も健在。さまざまな特殊効果タイルの獲得と使用、ゲーム終了のタイミングをめぐる駆け引きなど、悩ましい展開が巻き起こる本格的ストラテジーゲームだ。
テンデイズゲームズ:テオティワカン:シティオブゴッズ日本語版

Posted in ニュース

ボードゲームプレイスペースやカフェを装った悪質商法に注意

昨年はボードゲームカフェが60件以上オープンしたが、その勢いは今年になっても衰えず、あと3ヶ月を残して約50件がオープンしている。月5件以上と昨年を上回るペースである。家庭用ゲーム機が遊べるゲームバーがボードゲームバーに鞍替えしているところもあり、それも増加の一因となっている。

そのような中、マルチ商法や霊感商法で人を集めるための隠れ蓑としてボードゲームプレイスペースやボードゲームカフェが利用されているという情報が匿名で当サイトに寄せられた。安価な料金設定で大学生・若年層・親子連れなどを集め、隙を見て勧誘やマインドコントロールを仕掛けているという。

事実確認できないため団体名や店名は伏せるが、商売として成り立たないぐらいの明らかに安過ぎる金額設定や、客の数に対して店員がやたら多いことが最初のチェックポイント。また、愛好者はまず遊ばないが、マルチ商法によく用いられるボードゲームがあるので、そのお店で遊んだタイトルを検索してみるとよい。勧誘が始まったら警察や最寄りの消費生活センターに相談する方法もある。

初対面でも親しくなれるのがボードゲームの長所であるが、これを悪用する人たちが出てくるのも十分想定しておかなければならない。このリアル正体隠匿ゲームは実害をもたらす。都市部か地方を問わず、このようなケースがあることを注意喚起したい。

追記(2022/10/23):ボードゲームカフェやプレイスペースが直接関わっていなくても、客同士で知り合った人に、店外でマルチ商法や宗教勧誘をしているケースも報告されている。利用者としてはそのような場合はすぐにお店に相談すること(お店がしかるべき対応をしない場合は警察や最寄りの消費生活センターに相談すること)、お店としてはそのようなお客さんが出入りすることはイメージ悪化や風評被害につながりかねないので定期的に注意喚起し、目を光らせておくことを強く勧める。

関連ページ
Kokopelli Gamez BLOG:ボードゲーム会の持ち込み禁止ボードゲームって?(Internet Archive)
初心者向けキャッシュフローゲーム会:キャッシュフローゲームを悪用した怪しい勧誘
あそことは別のはらっぱ:「金持ち父さん」と「キャッシュフローゲーム」と「ボードゲーム会」と私。
神戸でボードゲーム:「7つの習慣ボードゲーム」について思うところ。
石巻ボードゲーム会「Playce」のブログ:持ち込み禁止ゲームが禁止になる2つの理由と裏事情について
togetter:「ボドゲ会やボドゲカフェでマルチ商法やネットワークビジネスが待ち受けている可能性」日本カタン協会さんが注意喚起
togetter:【勧誘一切無し!】興味本位でキャッシュフローゲームをやってみる会【ボードゲームとしてどうなの?】
【実体験】ボードゲームカフェで出会った人からマルチ商法の勧誘を受けかけた話