苦渋の選択が紡ぐ物語『キングスジレンマ』日本語版、8月下旬発売
オリジナルはホリブルギルド(イタリア)から2019年に発売された作品。『レイルロード・インク』のイタリア人デザイナーコンビが制作したもので、来週月曜日に発表されるドイツ年間エキスパート大賞2020で『ザ・クルー』『カートグラファー』と共にノミネートされている。
架空の中世王国アンキストで、政治を司る貴族として王を補佐し、国政の決定をしていくレガシーゲーム。毎ラウンド、プレイヤーはジレンマ・デッキからカード1枚を引いてストーリーを進める。各カードには問題が提示され、評議会が王に代わって解決しなければならない。他のプレイヤーたちと政治力を使って交渉し、財力で買収して、投票で政策を選択していく。
選択によって新しい封筒が開かれ、中から出てくるカードの選択によって次の封筒が開かれて、ストーリーはどんどん分岐していく。その中で、プレイヤーは王国の維持だけでなく、自分の一族の利益も追求しなければならない。しかし権力闘争に明け暮れていると、王国は戦争、飢餓、暴動に陥ってしまう。精神的に厳しい道徳的な選択も含まれている。
王が死亡するか退位すると1ゲーム終了。得点計算をして一応の勝敗を決めるが、最終的な勝者は約15回にわたるゲームのグランドフィナーレで決まる。その間に選択や成績によってカードやボードに書き込みやステッカーが入り、ナラティブな年代記が紡がれていく。その結末は、あなただけのものだ。
内容物:ルールブック 1冊、王国ボード 1枚、封筒 75通、家系スクリーン 12枚、年代記ステッカー 177枚、ミステリー・ステッカー 12枚、投票カード 15枚、マップ 1枚、カバー・タイル 1枚、資源マーカー 5個、動向マーカー 5個、安定性マーカー 1個、リーダー・トークン 1個、調停者トークン 1個、〈公開の政策〉トークン 10個、結果トークン 12個、コイン 72個、パワー・トークン 65個
舞台版人狼で新型コロナ集団感染、東京新宿
東京・新宿で上演されていた舞台版人狼で、新型コロナウィルスのクラスター(集団)感染が発生し、観客を含む30名が陽性反応、観劇したのべ800人全員が保健所から濃厚接触者に指定された。主催するライズコミュニケーションは、観劇した方に対し速やかに近隣の保健所などに相談するよう呼びかけている。
クラスター感染が発生したのは「THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-」という舞台。舞台上で人狼ゲームが行われ、アイドルの中に潜む「裏切り人狼アイドル」を見つけ出すという、歌あり踊りありの公演である。
舞台は6月30日から7月5日まで全12回、観客数は定員の約半分に制限した上で上演されていた。全国公立文化施設協会などが定めたガイドラインに従い、マスク着用、検温、手指の消毒は行い、出演者が客席に降りて接する演出をしないことになっていた。体調不良の出演者がいたものの、検温ではガイドラインの規定内で、抗体検査で陰性だったり、持病のためと診断されたりして出演していたという。
できる限りの感染防止対策をとった上でも完全に防ぐことはできない。全国公立文化施設協会は朝日新聞の取材に対し「今回のクラスターで、一律に劇場が感染リスクが高いと判断されるのは、ほかの劇場にとってもマイナスだ」とコメントしている。
・Rise Communication:当社主催の舞台における新型コロナウイルスの感染につきまして