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アスモデ社、ボードゲームアリーナを買収

ボードゲーム出版社の大手アスモデグループ(本社フランス)が、ボードゲームオンラインサイト「ボードゲームアリーナ」を買収したことが12日明らかになった。『スカル』や『宝石の煌き』など、これまで遊べなかった作品が追加されることになりそうだ。

「ボードゲームアリーナ」はブラウザ上で無料プレイできるボードゲームサイト。2010年に設立され、現在286タイトルが40ヶ国語でプレイでき、ユーザーは全世界で585万人にのぼる。日本語サポートもあり、コロナ禍の巣ごもり需要で国内でも認知度が高まった。2020年は前年比600%の利用回数を記録。これで出版社を買収して拡大し続けるアスモデグループの目に止まったと見られる。

アスモデグループ戦略部長のT.ヘグラー氏は「世界中のプレイヤーが出会い、お気に入りのゲームを一緒にプレイしたり、新しいゲームを発見したりできるプラットフォームをもつことは、素晴らしいボードゲームのカタログをもつのと並んで自然な成り行きです」とコメントしている。

買収後も「ボードゲームアリーナ」はアスモデグループ傘下の出版社の多くと同様、独立して開発を続け、アスモデグループ以外の出版社の作品も扱う。アスモデグループはこれに『スカル』や『宝石の煌き』などの自社製品を提供する予定。アスモデ社が子会社「アスモデ・デジタル」で展開しているオンライン版との統合も予想される。

gameindustry.biz: Asmodee acquires Board Game Arena
spielbox-online: Asmodee: kauft Board Game Arena

 

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ハンス社、『マルコポーロの旅路』の黒ダイスについて謝罪

ハンス・イム・グリュック社(ドイツ)は8日、同社の製品『マルコポーロの旅路』シリーズに使用されている黒いダイスが黒人奴隷を想起させるという指摘について釈明を発表した。配慮が足りなかったことを謝罪し、再発防止に努めるという。

『マルコポーロの旅路』シリーズはダイスプレイスメントゲームで、ダイスをワーカーに見立てている。黒いダイスを購入するが、これが黒人奴隷の人身売買と解釈される恐れがあったため、釈明を行った。

釈明の中でハンス社は、黒いダイスはどのプレイヤーカラーにも属さないジョーカーであることを表すものだが、これが黒だったのはデザイナーが試作品段階でほかの色のダイスが用意できなかったためだろうと述べている。しかし結局製品段階でも変更せず黒いダイスのままとなったのはハンス社の責任であるとして、配慮が足りなかったことを謝罪している。

『マルコポーロの旅路』シリーズは、デザイナーのひとりであるD.タッシーニ氏が差別発言を行ったとして、同社は今後再版も直販もしないことを発表している。しかし今回は、再版することになったらダイスの色を黒以外にするだろうといっており、再版の可能性を示唆している。

これ以外の製品についても、新作か再版かを問わず再発防止に努めるという。ツイッター上では過剰反応ではないかという声もある。

Hans im Glück:Marco Polo – The Black Dice